バーハンドルの特権 ハンドル交換にチャレンジ!
MT-03の運動性能はYZF-R3とほどんど変わりません。そのため試乗のインプレッションも限りなくYZF-R3と同じようになってしまいます。そこで今回はハンドルを自分にあったポジションのものに変更してみました。
MT-03のハンドルポジションは流行のストリートファイター系デザインを採用した低いスタイルです。しかし、汎用性の高いポジションで考えればもっとアップで幅の狭いハンドルでもいいはずです。
そこで今回は手元にあったハンドルに交換してみることに。このハンドルは高さや幅などが調整できるハンドルですが、若干アップでハンドル幅は狭くセッティングしてみました。結果はポジションを変更した事で操舵感覚が変わりました。アップハンドルにしたことでポジションに余裕が生まれ、エントリーユーザー向けの感覚になりました。
MT-25が高回転を使って走行するのが楽しいマシンなら、MT-03はギア比が変更されて豊かな低回転から中回転域を使って走ることが出来るマシンです。結果的にパワーはアップしていても扱いやすい特性のため、一台で町乗りからツーリングまでこなせる性能を持っています。
そのMT-03で唯一気になったハンドルポジションを変更した事で、よりマルチな一台になった印象があります。
全てをこなすならハンドル交換したMT-03がベストチョイス
YZF-R25、YZF-R3、MT-25、MT-03四台の兄弟車輌はベース車輌の完成度が高いため、どの車輌を選んでも恐らく後悔することなくあらゆる用途をこなせるマシンとなります。セパレートハンドルを採用しているYZF-R25/R3でもきつい前傾姿勢にはならないため、マルチに使いまわすことが出来ます。しかし、あらゆる用途で使うことを前提で考えればMT-03のハンドルを自分にあったポジションに変更したモデルが最高の一台といえるでしょう。
バイク業界的にもエントリーユーザーが買いやすい250ccクラスに安価で乗りやすいバイクを多数投入してきている印象があります。単純に乗りやすさで考えればスズキのグラストラッカーなどシングルエンジンで足つきの良いシンプルな装備のバイクがおすすめですが、高速道路までこなそうと思うと少々心もとないスペックです。
その点、MT-03は高速道路も楽にこなせるパワーを持ちながら、ポジションがあえば街中も快適にこなす事ができる走破性があります。私のように身長が低く腕が短い人にとっては、自分にあったポジションにするためにハンドル交換することをおすすめします。
リターンライダーの方から「歳をとって体力も落ちてきているので、重いバイクはちょっと…取り回しの重いバイクはちょっと…」という相談を受けることも多いのですが、MT-03は余裕のあるパワー、同クラスでは軽量な車重などエントリーユーザーにもピッタリです。
MT-03のエンジン音やマフラー音 各部詳細はこちらの動画でご確認下さい。
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