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親と同居でも家事代行利用!? 家事支援事情2015

家事代行(支援)サービスというと、子育て中の共働き夫婦や高齢者世帯が多く利用するイメージがありますが、皆さんは利用したことがありますか? 最近の調査によると、家事支援サービスを利用している人の約3割が、親と同居していることが分かりました。女性活躍推進のために欠かせないと言われている家事支援サービス、利用頻度や料金など、最新事情について解説します。

平野 直子

執筆者:平野 直子

ふたりで学ぶマネー術ガイド

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女性の活躍推進のためには、家事支援サービスが不可欠!

活かせる能力を発揮するために、家事支援サービスも活用!

活かせる能力を発揮するために、家事支援サービスも活用!

最近、「女性の活躍推進」という言葉をよく耳にするようになりました。その背景に、『人口減少、少子高齢化が進む中、日本を活力のある社会とするためには、女性をはじめとした多様な人材が、その能力を発揮して活躍できる「全員参加社会」を目指していく必要がある。』のだそうです。(平成26年度「女性の活躍推進のための家事支援サービスに関する調査」より」)

「働き続けることで、家計も安定する」ということは、分かりきっているのですが、保育園や学童保育施設の不足、施設介護から在宅介護への推進などをみると、「育児も介護も仕事もがんばれ!」と言われているようで、皆さん(特に女性)の健康が心配になってしまいます。

近年、家事代行(支援)サービスを行う業者も急増していますが、実際に利用している人はまだまだ少なく、ある調査によると、現在の家事支援サービスの利用率は約1%、過去利用したことがある人を含めた利用経験率も、約3%なのだそうです。下図に世帯年収やライフスタイル別をまとめましたが、共働きで世帯年収が高いほど、利用率が高くなっているものの、まだまだ利用されていない、ということが分かります。

平成26年度「女性の活躍推進のための家事支援サービスに関する調査」をもとにガイド平野が図表作成(クリックすると拡大表示されます)

平成26年度「女性の活躍推進のための家事支援サービスに関する調査」をもとにガイド平野が図表作成(クリックすると拡大表示されます)


実際に家事支援サービスを利用した人からは、「自分の時間や仕事の時間が取れる」「肉体的・心理的負担が軽減する」「生活全般に対する満足度が高まる」というメリットが挙げられているそうですが、費用面やセキュリティ面などの理由で、利用しない人も多いそうです。

政府としても、女性の活躍推進のためには、家庭における負担軽減も重要、ということで、「日本再興戦略改訂2015(これまでの成果と新たな改革)」の中に「家事支援環境の拡充(安心で質の高い家事支援サービスの普及を目指し、事業者認証制度の構築を検討)」が盛り込まれました。
●「日本再興戦略改訂2015(これまでの成果と新たな改革)」

今はまだ、家事支援業者ごとにサービスや料金体系もさまざまで、何を基準に選んだらいいか分かりにくいですが、こうした取り組みを機に、安心して利用できる事業者が今後ますます増えていくといいな……と期待しています。

>>家事代行、利用している人はいくらぐらい払っている?

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