熱帯魚/熱帯魚入門・用語辞典

#35 糸状藻類とヒゲ状藻類の区別

【掲示板ログ】様々な名称で呼ばれる藻類の仲間。メディアによって、異なる名称で呼ばれているようだが。実際のところ、どうなっているのか?

長谷川 秀樹

執筆者:長谷川 秀樹

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▼糸状藻類とヒゲ状藻類は、同じ分類の物か、違う物なのか
投稿者:やまぐり 2002/04/30 18:01

色々なホームページを回っているとコケの解説の違いを感じます。

『ヒゲ状藻とは、糸状藻より太く長く、珊瑚のように枝分かれしている』と書かれているホームページもあれば、『糸状藻とは、色々な形状があり、ヒゲ状の物や...』と書かれているところもあります。前者は糸状藻とヒゲ状藻は別々の物という意味に取れ、後者は糸状藻類の中にヒゲ状藻などがあるという意味に取れます。

前者だったとすると、良くナナなどに生える黒ヒゲと呼んでいるコケはそれほど長くなく、枝分かれもしていないので、糸状藻ということになり、矛盾を感じます。

糸状藻、ヒゲ状藻、ハケ状藻、毛状藻、房状藻などと本には紹介されているところがあり、写真も載っていないので、どれがどれだか、ますますわかりません。実際の所どうなのでしょうか。どういうコケが糸状藻、ヒゲ状藻なのか、アドバイスよろしくお願いいたします。

Re:糸状藻類とヒゲ状藻類は、同じ分類の物か、違う物なのか
投稿者:長谷川秀樹【ペット(熱帯魚)】 2002/04/30 22:30

やまぐりさん、初めまして。ガイドの長谷川です。

コケの種類に付いて混乱されているようですね。これらの名称『糸状藻、ヒゲ状藻、ハケ状藻、毛状藻、房状藻』は、便宜的にその形体から取った名称です。確かにおっしゃる通り、書籍や雑誌、アクアリストによっては、それぞれ異なる名称で呼ばれ混沌としている節があります。

一般的に『糸状藻』と呼ばれるものは、その名の通り“糸のような形状の藻類(コケ)』です。長く棚引くように伸びるものから短めの形体のものまでを広く指します。

『ヒゲ状藻』は、ナナに生える“黒いタイプ”と言えば解り易いでしょうか。このタイプは、黒、茶、赤っぽいもの、またそれらの色が濃い、薄いものがアクアリウムでは、良く観察されます。最も一般的なのは、前述の黒ヒゲと呼ばれるものでしょう。

この手のコケは、ある程度の時間が経った水槽に発生し水中、底床内の硝酸塩濃度が高くなったときによく発生します。植物の枯死した部分(または、弱った部分)、成長の緩やかな植物にガッチリと活着するのが特徴です。

取り合えず私は、そのように理解しています。お解り頂けたでしょうか?

御回答ありがとうございます。
投稿者:やまぐり 2002/05/02 00:48

順序が逆になりました。こちらこそ初めまして。最近になってこのサイトを見つけましたので、これからよろしくお願いいたします。

御回答にあるように、ヒゲ状藻は良くわかりました。うちにも生えています。ナナに。糸状藻ですが、そういわれると、どこかのショップにアオミドロとは違う、ふさふさした緑色の2~5センチくらいのコケを見た記憶があります。家には生えていないので、はっきりしませんが、そのうち生えてくるのが楽しみ?です。

それにしても、糸に見えれば糸状藻、ヒゲに見えればヒゲ状藻と、主観に頼った分類なのは、分かりやすいような、難しいような。とりあえず、謎は解けました。どうもありがとうございました。
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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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