「恋愛」と「セックス」は、分けて考える
アラフォー独身女性の恋愛観は、ほかの年代の女性たちと違ってきている。
アラフォー独身女性3人と、立て続けにじっくり話す機会があったのだ。いろいろ状況は異なるものの、みな共通点があった。
「結婚する気はない」
「たぶん結婚はしないんじゃないかな」ということ。
わざわざ恋愛する気はない。でも息抜きは欲しい。
旅行はリセット、セックスは息抜き、恋愛が入り込む隙はなさそうだ。
「もともと結婚願望はそれほど強くなかったけど、この時点で、ほぼ結婚する意欲をなくしたんですよ。親の家を売り払ったお金を元手に買った家だから、他人を入れるわけにはいかない、となぜか頑なに思った(笑)」
5年つきあった彼と36歳で別れたあとは、恋愛らしい恋愛はしていない。
「最近では、つきあうってどういうこと? なんて思ってる。知り合ってデートして、何度か会ってセックスして……。そこから何が生まれるんだろうと思っちゃうんですよね。話が合う人なら、別に友だちでもいい。セックスはセックスで他ですればいいんじゃないか、と」
定年まで勤められる会社があって、趣味もあって、友だちがいて。もちろん、ひとりで行動するのも大好き。その状態で、わざわざ「恋愛」なんてする気が起こらないというのも、わかる気はする。
「たまに元カレに会ってセックスすることもあります。もっと前の彼とか、ただの友だちと一夜の関係を結ぶことも。いずれにしても、定期的に誰かに会ってセックスするという関係がなくてもいいんじゃないかと思ってる」
セックスは、ユキさんの生活の中でそれほど重要ではないのだろう。
「私にとってセックスは息抜き、ですね。旅行が好きだから、年に一度は海外に行くんです。それは自分をリセットするため。セックスはリセットまではいかない、適度な息抜き。それで満足していますよ」
セックスを完全に「恋愛」と分けて考える。誰かと肩寄せ合って生きるのもいいが、そこで多少なりとも「我慢しなければいけないこと」があるなら、ひとりで自分の好きなように生きていく。そんな生き方もあるのだ。