ちょっと寒い季節はおうちでドラマを見る機会が増えそうです。注目の秋のドラマは来週が待ち遠しくなる作品ばかりです。

主人公の好奇心と飾り気のない心は毎日快晴
『あさが来た』(月曜-土曜8時/NHK)

ハツラツした”朝ドラ”らしい作品は毎日青空を見せてくれます。主人公の白岡あさをのびのび演じる波瑠、好奇心旺盛で常に疑問を持ち、考えをめぐらす少女のような透明感にクスクス笑いながらも魅かれている人が多いのではないでしょうか。

椿の赤が印象的なオープニングやあさの着物、日本の古典の可愛い演出にも好感が持てます。絶えることのない問題は時に深刻だというのに、ギスギスすることなく前向きに立ち向かう人々の姿はまさに朝のさわやかさ。明治維新を懸命に生きた女性たちの柔軟な発想は新鮮です。

真実にたどり着く術はそれぞれ違う
『相棒 seson14』(水曜21時/テレビ朝日)

新しい相棒に注目の『相棒 season14』。「相棒らしさ」はそのままに、大人vs.大人のやり取りは新しい化学反応、ニヤニヤしてしまいます。手の内をあかさないのは姑息だからではなく、自分のスタイルというところでしょうか。

反町隆史演じる冠城亘は法務省からの出向。試す、探る、単独でいろいろ仕掛けてみるタイプ。斬新な真実へのアプローチは刺激的で新しく、コミカルとシリアスの表情を巧みに操る大人の計算も気になるところです。石坂浩二、榎本孝明といった俳優陣の熟成した演技も見もの。登場人物がそろったところで、大きな事件が待ち受けていることは間違いありません。まだまだ新しい発見が続きそうな相棒。さらに盛り上がりそうです。

土曜日の夜に吹く ちょっと可笑しくて優しい風
『掟上今日子の備忘録』(土曜21時/日本テレビ)

目を引くのが登場人物たちの衣装やアパルトマン「サンドグラス」のインテリア。カラフルでキュートです。トレンディドラマにありがちだった「私たちカッコいいの」の”押し”はなく、そのナチュラル感が素敵です。登場人物は個性的でありながら、トーンが近く、ユーモアのある人たちばかり。声高にまくし立てる人のいない「人生、自分のペースでいいんです」的心地よさが土曜日の夜にはふさわしいと言えそうです。

寝ると全てを忘れてしまう忘却探偵、掟上今日子を演じるのは新垣結衣。力まない演技が魅力です。彼女の背負うものは決して軽くないのに、周囲が特別視することなく、ともに生きていく風景が素敵で、気負いなく楽します。