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夫婦の価値観の違いを子育てに活かす!ちょっとのコツで貴重な学びに
社会に出ると、多様な価値観に出遭います。父親、母親が各々の価値観があることに触れていくことから、子供が家庭を学びの場として成長していってくれれば嬉しいですね
食事の時テレビを消すかどうか、おやつの時間帯や就寝時刻、勉強の仕方や進学についてなど……、日常生活の様々な場面で価値観の違いに直面するかと思います。
夫婦と言えど、お互いの育ってきた環境も違えば、もともとの性格も違います。子育てへの考え方、子供の言動に対する感じ方なども違って当然ですね。
夫婦の価値観から生じる考えや意見の相違は、子供の成長にはマイナスのイメージを持たれがちですが、ちょっとしたコツで貴重な学びにもなるのです。それを3つのポイントから考えてみましょう。
ポイント1.幼児期は思いやりを感じ取るよう夫婦で話し合う
幼い頃は、子供自身の経験も少なく、生活範囲も限られていますので、親の言葉や対応が大きな判断基準になっています。ですので父親と母親、異なることを言うと、子供は困惑したり、不安を抱くでしょう。子供が幼い頃の夫婦の価値観の違いは、お互い視点を変えて、相手の立場に立ってその物事を見てはいかがでしょうか。そうすることによって、歩み寄りること、お互いを思いやる気持ちを子供は学んでいくでしょう。
■夕食時のテレビで意見が違う場合の対処法
例えば、夕食時はテレビを消して家族で会話をしながら食事をしたいママに対して、直ぐにテレビをつけてしまうパパ。普段の生活でもよくある場面ですね。
子育てに対して考えが違うように見えますが、これは表面的なことだけで、充分話し合うと、お互いの気持ちの根底は、家族の幸せ、子供の将来の幸せを願っているという、同じところにたどり着くでしょう。そこに夫婦お互いが相手の立場からの視点で物事を見て、対処法を話し合えば、自然と問題は解決していくでしょう。
「パパは仕事で疲れて自宅に帰ってきてるの、だからゆっくりテレビを見て食事したいのね」「ママは○○ちゃんのことを考えて、いつも一生懸命頑張っているんだな」と言葉にすれば、子供は相手を思いやる気持ちを感じるでしょう。
そして「じゃあ、週末や休日だけはテレビを消して、食事をしましょうか」「パパのゆっくり休める時間を取りましょう」など、その家族にあった解決策も会話の中から生まれてくることでしょう。
ポイント2.学童期は多様な価値観に触れるよう子供と話し合う
子供が小学校も半ば以降の学年になりますと、夫婦の価値観の違いは、夫婦間で話し合うより、その違いを子供と話し合う方が良いでしょう。社会に出れば、実に多様な価値観に出遭います。その時、自分はどう考え、どのように行動し、またその人たちと、どうコミュニケーションをとっていくか、先ずは家庭の中で考え、判断する力をつけていきましょう。例えば、中学進学について、夫婦の意見が異なる時、中学受験をするか地元の中学に進むか、それぞれのメリット、デメリットの情報を子供に伝えましょう。その後どちらを選択するか、自分で考え、決定させると良いですね。
ポイント3.覚えておきたい「夫婦の価値観が違う」時のNG行為
子供の前で両親が言い争いになることは、言うまでもなく避けたい行為ですが、ここで気付かずについ使ってしまいがちなNG行為を説明します。「お母さんは〇〇〇って思うけど、お父さんが△△△って言っているから、△△△にしなさい」という言い方は決して、してはいけません。
子どもは責任を他人に預けことを覚えるからです。この場合、何故、お父さんはそう思うのか、お母さんは何故、そう感じるのか、意見の根拠を説明し、子ども自身に判断させましょう。
そして、子供は異なる価値観に出遭ったとき、自分で判断する力をつけていき、その過程で、決断したことにに責任を負うことも学んでいきます。
多様な価値観、先ずは家庭で触れることから
価値観の違う人に出遭った時、無理にあわせたり、自分の価値観に合わせさせようとするのではなく、その違いを受け止め、どのように事態を目標にむけて進めていくか、考えることが大切ですね。子育てにおいてだけでなく、新聞やニュースをどう読み解くか、買い物に行ったとき、決まった予算で何を選択するのか、休日何をするのかなど生活の中、全てにおいて、父親と母親が個々の人格を持ち、各々の価値観があることに触れていくことから、子供が家庭を学びの場として成長していってくれれば嬉しいですね。
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