産後の女性のからだや気持ちへの、父親の理解不足

出産後、まだまだ体調が戻らないなか、子育てが始まります。からだはいつもだるく、むくみもある。数時間おきに赤ちゃんに泣かれ、細切れの睡眠時間でヘトヘトになりながらも、赤ちゃんのために、家事も怠ることができない……。母親がそうした状況であっても、自分はこんなに遅くまで働いているのに、自宅でゆっくり赤ちゃんと一日中過ごせていいな、と思っている父親もまだまだいると、株式会社アイナロハの渡辺さんは言います。

渡辺さん

株式会社アイナロハ代表の渡辺さん

「父親って知らないことだらけなんです。赤ちゃんのへその緒ってどこにつながってるか知ってますか? と聞くと、母親は胎盤だって知ってますけど、お母さんのおへそ?とか、母親のおっぱいの裏側? とか(笑)。でも、みんなきっとそうなんですよね。陣痛がどのくらいの痛みだか分からないですし、おしるしが来たと言われても、何のことかさっぱり分からない。なので、まず理解すること、知ることが大切だと思っています。」(渡辺さん)

近年、「イクメン」という言葉が広く使われるようになり、子育てに積極的に関わる男性が増えていますが、なかには赤ちゃんのお世話だけでなく、料理や掃除など家事も頑張りすぎて、男性のほうがうつになってしまった例もあるのだとか。

それでも、女性から見ると「パパは頑張ってくれてはいるけど、本当にしてもらいたいこととちょっと違う……」という声が後をたたないのだそう。

そこで渡辺さんが考案したのが、「男の産後手帳」。侍のイラストで“妻の機嫌が悪そうなのは、拙者のせいか? 赤子のせいか?」といったコラムが。その回答は、「概ね、あなた(父親)のせいです」。24時間体制の子育ては、食事も休憩も、トイレさえも自由にとることができなくなります。せめて自分のことは自分でやって、と。父親の食事の準備やアイロンがけなどは、“2人目の赤ちゃんの世話を強いられる行為だと心得ましょう”とありました。

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