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2015年11月のオススメ展覧会・美術展(3ページ目)

京都国立博物館 平成知新館(京都府)の琳派誕生400年記念 琳派 京(みやこ)を彩る、三菱一号館美術館(丸の内)のプラド美術館展 ―スペイン宮廷 美への情熱、東京国立博物館(上野)の特別展 始皇帝と大兵馬俑展、早稲田大学演劇博物館(早稲田)の映画女優 京マチ子 展、静嘉堂文庫美術館(二子玉川)のリニューアルオープン展 第一弾 金銀の系譜 ―宗達・光琳・抱一をめぐる美の世界―をご紹介します。

浦島 茂世

執筆者:浦島 茂世

美術館ガイド

謎に包まれた兵馬俑とは!?
東京国立博物館(上野):特別展 始皇帝と大兵馬俑展

兵馬俑(右から)跪射俑/軍吏俑/将軍俑/歩兵俑/立射俑 秦時代・前3世紀秦始皇帝陵博物院蔵

兵馬俑(右から)跪射俑/軍吏俑/将軍俑/歩兵俑/立射俑 秦時代・前3世紀 秦始皇帝陵博物院蔵

©陝西省文物局・陝西省文物交流中心・秦始皇帝陵博物院

中国大陸を統一し、中国最初の皇帝を名乗った秦の始皇帝。その陵墓の周辺に兵士や馬をかたどった「兵馬俑」が大量に埋められていることがわかったのは1974年のこと。数千もの兵馬俑が整然と並んで出土した発掘現場「兵馬俑坑」の姿には、世界中がその迫力と規模に圧倒されました。しかも、よく調べてみると兵馬俑は同じ姿、形をしたものが一つもないことが判明しました。いったいなぜ、このような個性あふれる兵馬俑が作られたのでしょうか?

1号兵馬俑坑 秦始皇帝陵博物院蔵

1号兵馬俑坑 秦始皇帝陵博物院蔵

この展覧会では、この兵馬俑、そして銅車馬など始皇帝や秦王朝に関する文物を紹介するもの。発掘の最新の成果を取り入れ、兵馬俑の謎、始皇帝が何を目指したのかを解き明かしていきます。焼き物製の兵馬俑は、出土時はほぼバラバラに割れた状態でしたが、これらを丹念につなぎ、いきいきとしたとした当時の姿が蘇っています。

会場の一角には約70体の精巧な複製をずらりと並べて再現した兵馬俑坑が出現。記念撮影コーナーでは複製の兵馬俑と一緒の写真を撮れるのがうれしい!

■展覧会DATA
展覧会名称: 特別展 始皇帝と大兵馬俑
会場:東京国立博物館
会期:2015年10月27日(火) ~2016年2月21日(日)
開館時間:9:30~17:00
※12月18日までの金曜は20時閉館
※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜、年末年始(12月24日(木)~2016年1月1日(金・祝)
※ただし11月23日(月・祝)、1月11日(月・祝)は開館。1月24日(火)、1月12日(火)は休館
Web: http://heibayou.jp/


次のページでは早稲田大学演劇博物館(早稲田):映画女優 京マチ子 展を紹介します。

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