2015年11月のオススメ展覧会・美術展
秋も深まって来ました。11月も素敵な展覧会が目白押し!特に「琳派」の展覧会は日本各地で開催中、要チェックです!◎2015年11月のオススメ展覧会・美術展-目次-
■京都国立博物館 平成知新館(京都府):琳派誕生400年記念 琳派 京(みやこ)を彩る
■三菱一号館美術館(丸の内):プラド美術館展 ―スペイン宮廷 美への情熱
■東京国立博物館(上野):特別展 始皇帝と大兵馬俑展
■早稲田大学演劇博物館(早稲田):映画女優 京マチ子 展
■静嘉堂文庫美術館(二子玉川):リニューアルオープン展 第1弾 金銀の系譜 ―宗達・光琳・抱一をめぐる美の世界―
「風神雷神図屏風」三者そろいぶみ!
京都国立博物館 平成知新館(京都府):琳派誕生400年記念 琳派 京(みやこ)を彩る
国宝 風神雷神図屏風 俵屋宗達筆 京都・建仁寺 全期間表示
俵屋宗達、尾形光琳や乾山、酒井抱一ら目にも鮮やかで装飾的な作風を包括する言葉、「琳派」。もともとは1615年、書をはじめ多様な芸術に携わった本阿弥光悦が徳川家康から京都・高峯の地を拝領し、親類縁者らを集めた「光悦村」を作ったことが始まりとされています。その歴史も独特で、本阿弥光悦、俵屋宗達が現れた約100年後に尾形光琳、乾山が現れ、発展させ、またその100年後に酒井抱一が先人たちの作風を引き継ぎ、取り込んだというゆるやかなもの。師匠や決まり事がある流派ではなく、それぞれが自由に発展させていった様式なのです。
そして今年、2015年は琳派が誕生してちょうど400年目にあたる記念すべき年。さまざまな美術館で琳派にまつわる展覧会が開催されていますが、本場京都で開催されるこちらの展覧会は最大規模。日本中から琳派の至宝が京都へ集結します!
鶴下絵三十六歌仙和歌巻 本阿弥光悦筆・俵屋宗達下絵 京都国立博物館 全期間展示
なんといっても目玉は、俵屋宗達の描いた「風神雷神図屏風」が一堂に会すること! 宗達が描いた風神雷神は現代に至るまで芸術家たちのあこがれの屏風。100年後に尾形光琳が模写し、その100年後に、今度は光琳の風神雷神図を酒井抱一が模写しています。この琳派のアンセムとなる風神雷神図屏風のほか、酒井抱一が光琳の風神雷神図屏風の裏に描いた(現在は保存のために分離)「夏秋草図屏風」も11月10日から会期最終日まで公開されます。
国宝は5件、重要文化財36件のほか書や茶碗、蒔絵など多彩なジャンルで、琳派をあますところなく楽しめる展覧会。この機会をお見逃しなく!
■展覧会DATA
展覧会名称:琳派誕生400年記念 琳派 京(みやこ)を彩る
会場:京都国立博物館 平成知新館
会期:2015年10月10日(土)~11月23日(月・祝)
開館時間:9:30~18:00
※金曜は20:00まで
※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日
※11月23日は開館
Web: http://rinpa.exhn.jp/
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