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高収入の男性ほど結婚相手に専業主婦を望まないワケ(2ページ目)

最近、友人の経営者の男性(40歳前後)が、結婚一年弱でスピード離婚しました。しかも離婚では揉めに揉め、半年くらいはそれにかかりきりだったそうで、久しぶりに会った時には随分やつれたように見えました。ビジネスだと猛獣のようにタフな彼なのですが、プライベートなトラブルには滅法打たれ弱いようでした。ビジネスとプライベートの切り分け、実はこれが経営者/高所得者の結婚生活の本質なのです。詳しく解説しましょう。

大木 隆太郎

執筆者:大木 隆太郎

恋愛ガイド

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1.「経営者」と「専業主婦」の時間感覚のズレ

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時間感覚のズレ

結婚で起きることは、“「恋人関係」から「夫婦関係」への移行”ですが、それによる一番大きな変化は“生活を共にすること”です。恋人関係だった時はお互いの「空き時間」を提供し合い、その中で関係を育んできましたが、夫婦関係になると男性側の「極端な多忙」が浮き彫りになります。

毎日ほぼ24時間をシビアなビジネスの現場に身を置く男性は、僅かな空き時間=女性とのプライベートな時間に「癒やし」を求めます。しかし、女性の視点から見ると、“男性は仕事にかまけて一日の大部分を女性は「放置」されている”のです。時間と暇を持て余し、“もっとかまって欲しい”という気持ちが強く、男性からの「愛情」を求めます。お互いが求めているものが完全にズレているため全くコミュニケーションが上手くいきません。両者とも満たされず、不満とストレスを溜め続けることになります。子供ができると別展開になりますが、強い情熱で結ばれたが故に「結婚してしばらくは二人でいたい」という気持ちを持ってしまっていて、それが仇になり、子作りに進む前に早くも気持ちがすれ違ってしまうパターンが多いです。

2.「経営者」と「専業主婦」の価値観のズレ

パートナーに専業主婦を望む男性は、実は、「専業主婦としての仕事=家事専門」を女性には求めていません(ただし、子育ては別として)。
なぜなら、純粋な労働であれば、彼らくらいの経済力があれば家政婦さんや業者に頼めば済んでしまうからです。ですが、女性の専業主婦をしたいという希望だったり、“共働きしてもらうほど収入に困っていない”実情だったり、“女性に苦労させないのが男の勤め”というプライドだったりで、専業主婦になってもらうのです。
その本音のところを女性(ヘタをすると男性も無自覚で)が理解しておらず、なんとなくで夫婦生活を始めてしまうと、次第に「価値観」のすれ違いが浮き彫りになります。
女性が「専業主婦」という役割に収まり、そこで一所懸命頑張っても、男性としては“本当はそこはどうでもいい”ので評価されないのです。男性は女性に仕事のオアシスとしての「居心地の良さ」を求めているのに、女性は「家庭」を作ることに目を向けて頑張り、お互いの「大切なもの」や「価値観」はどんどんズレていきます。これでは上手くいきません。

>>「専業主婦」についての意識をもう少し探ってみましょう。
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