明らかに世界中のトレンドは「リスクオン」

世界の株式市場はリスクオンに。日本株もロケットスタートとなった第3四半期ですが、まだまだ安心はできません。

世界の株式市場はリスクオンに。日本株もロケットスタートとなった第3四半期ですが、まだまだ安心はできません。

世界の株式市場の株価動向を見ると、2015年第3四半期、最終日の9月30日が反発の起点となる形で大きく上昇しており、世界的にロケットスタートの第4四半期となっています。

その後、10月12日の週は一旦反落となりましたが、それは上昇トレンドの中での健全な調整とも言うべき調整であり、たとえば、米国のナスダックを見ると、50日移動平均線を完全に抜き去り、終値ベースで直近の戻り高値、9月17日の高値目前まで上昇しています。

明らかに世界中のトレンドは「リスクオン」となっています。ただ、何か良い材料でも出たのかと言えば、その反対で、10月に入って発表された米国の雇用統計、小売売上高、各連銀地区の景況感指数、そして鉱工業生産とも悪い数字でした。いずれも夏場から進んだ原油安、中国経済の悪化、ドル高という米国にとっての逆風を反映したものと思われます。

しかし株価は上昇しました。経済と株価は長期には連動するはずですが、足元の株価が騰がるかどうかは、最新時点の相場トレンド、市場心理に大きく影響されます。短期の株価トレンドが上昇サイクルに入っていれば、悪い材料に首を振って上昇し、下落トレンドでリスクオフの心理が支配すれば、良い経済指標や決算が出ても無反応で、下がります。同じ材料でも、最新時点の相場トレンド、市場心理にトレンドによって反応は真逆となりますので、相場トレンド、市場心理がどうなっているのかを確認しておくことは何より重要と思います。

今回のケースで言えば、原油安や中国減速で米国産業の指標や決算が悪化するのは予想内で、むしろその事で夏場からさんざん下がってきた後であり、分かりきった悪材料には反応せず、底からの自然反発が邪魔されずに継続されたという様子です。

日本株もリスクオン!では、今後はどうなる?

ところで相場トレンド、市場心理はどのように確認するかというと、それは株価の動きと出来高で確認できます。例えば、株価が上昇したとしても、出来高を伴った上での上昇でなければ強い相場とは言えません。逆に下落したとしても出来高を伴っていなければ一概に弱いトレンドとも言えないわけです。これを俯瞰的に眺めることによって、相場トレンド、市場心理を判断していきます。

では、直近の日本株がどうなっているのかというと、2015年10月12日の週の日経平均の終値は1万8,292円と前週末に比べて147円安と反落しました。ただし、前の週に714円高した後の小幅安程度であり、下げた日の出来高も増していないことから、日本株は上昇トレンドが継続しているという判断を出すことができます。

日本株の今後ですが、まずはこの上昇トレンドに乗って上昇が期待できるところですが、その後、再び年初来高値を更新していけるようになるかどうかは、米国の利上げの状況がどうなるかがポイントになってくるでしょう。

前述にあるように、10月に発表された雇用統計などの米国の経済指標は冴えない内容となったわけですが、これが逆に、利上げが来年に先送りされるとの期待感に繋がって、ドル安となっています(これはドルペッグをしている中国にもプラスです)。これが株式市場が上昇トレンドを取り戻した理由の1つと思います。ただし、もちろん利上げ懸念が消えたわけではありませんし、年内の利上げ観測も根強く残っています。今後発表される経済指標次第では、再び利上げ懸念が台頭してくる可能性もあります。

つまり上昇トレンドであることは間違いないものの、まだどちらに振れるかは分からないところです。したがって、基本的には上昇に乗って利益がだせるようにポジションを取りつつも、株価と出来高の変化をよく観察して、転機となるようなサインが見られるようであれば、すぐに待避できるようにしておくようにすることが、現時点では重要かと思います。

参考:日本株通信

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