お酒好きにはちょい飲みセットがおススメ
席に着くと、すぐに出されるのが揚げ蕎麦。適度に塩がきいていれ、スナック感覚で楽しめます。お酒好きな私たち夫婦の定番は、ちょい飲みにぴったりな、お酒、前菜、蕎麦がついたセット。前菜は季節によって変わりますが、基本は京都のおばんざい。上品な味付けで、しみじみ飲むのにぴったりです。この日は煮貝、かぼちゃのオーブン焼き、生湯葉、さばの味噌煮、はもの巻き揚げの5種。
これだけでも満足できそうな量で、少しずつ、色んな種類のおつまみが食べたい方には嬉しいセットです。
趣向を凝らした蕎麦屋ならではのつまみも充実
お腹が空いていたこの日は、おつまみを別オーダー。オーダーが入ってから焼き上げるつくねは、軟骨入りで、噛むとじゅわっと肉汁があふれます。ジューシーな脂をたたえるつくねは、盃をやたら進めます。ビールもいいけれど、日本酒が恋しくなる一品です。だし巻きは、さすがに京都らしく、おだしがたっぷり。ぷくっと太っただし巻きは、卵の甘味とだしの旨味が溶けあい、一瞬にして虜に。素朴ですが、毎日食べても飽きない味が魅力です。
天ぷらは旬の野菜や食材を使って。この日は稚鮎。はらわたの苦味が、季節の訪れを感じさせてくれます。お酒を飲む時は塩で、蕎麦がきたら、つゆにつけてと、量があるだけに二度楽しめるのもいいですよね。
つゆは薄味。蕎麦本来の香りを楽しんで
しめはもちろん蕎麦。この日はとろろ蕎麦をオーダー。田舎蕎麦(十割)もありますが、私たちは喉越しのいい二八蕎麦をセレクトしました。つゆは甘め、そして薄めですが、細い蕎麦に絡むと、ほど良いバランスに。東京の鋭角な味に慣れている方は、最初物足りなく感じるかもしれませんが、箸が進むうちに、その優しい味に舌が慣れてきます。蕎麦本来の香りや、味を堪能したい方に向く味です。蕎麦湯を飲んで、ホッと一息。町の蕎麦屋もいいけれど、ジャズが流れるオシャレな蕎麦屋もおつなもの。植物園や陶板美術館を見た帰りに、寄られてみてはいかがでしょうか。ただし終了時間が早いので、お出かけはお早目にどうぞ。
■よしむら 北山楼
住所:京都府京都市北区上賀茂岩ケ垣内町107
電話:075-707-7007
営業時間:11:00~14:30、17:30~21:00(LO20:00)
無休
アクセス:京都市営地下鉄「北山」駅より徒歩1分