中古バイク/中古バイクの選び方

街乗りを手軽に楽しむ中古バイクならヤマハtricker(2ページ目)

開発コンセプトは「フリーライドプレイバイク」という遊べるバイクを目指したモデルがヤマハ「tricker(トリッカー)」です。MBXの操るような雰囲気も楽しめる、コンパクトかつ軽量な車体が人気を博した理由のひとつです。リリースから10年を経過しても根強い人気を見せるトリッカーの魅力をご紹介します。

田中 友里

執筆者:田中 友里

中古バイクガイド

tricker 中古車の相場観と、購入時に注意したい点

2004年式undefinedトリッカーundefined中古車

2004年式 トリッカー 中古車


2004年から販売が開始され、2008年にインジェクション化。初期型はすでに11年経過しており、補修パーツが出なくなってくる年式です。キャブレターモデル自体は大きな変更点はないため多少流用も利きますが、安心して乗るならば高年式、さらにはインジェクション車両の方がオススメです。キャブレター車は、タンク容量も6Lと少なく航続距離が短いのがデメリットでもあるため、長距離でのツーリング用途を視野にいれるのであれば、2008年以降のインジェクションが搭載されたモデルを選ぶと良いでしょう。

中古車の相場観は、2004年のキャブレター車で、本体価格20万円以上であれば安心できる程度であるといえ、インジェクション搭載の2008年以降のモデルであれば本体価格30万円以上のものを選べば失敗は少ないでしょう。カスタムで楽しみたいならば、パーツが多く出ているキャブレター仕様車、乗って走って楽しむのであればインジェクション仕様車を選んで吉です。

車両の流通量は多くそれなりになるので、相場観はこなれてきた感じがあります。女性ユーザーが多いので、比較的綺麗な車両が多いですが、中には林道などをがっつり走り込んでいる個体もありますので、購入時に注意して見ておくべきポイントをまとめました。

◆ハンドルストッパーは破損していないか
ハンドルを左右に振って切れ角がおかしくないかを確認しましょう。併せてフロントフォークに歪みが生じていないかもチェック。

ハンドルストッパー

赤く囲まれた突起部分(ハンドルストッパー)が破損していないかをチェックしましょう


◆イグニッションキーの回転の渋さはないか
経年劣化でキーシリンダーとキー噛み合わせが悪くなっている個体もあるので、チェックしましょう。

イグニッションキーundefined回転の渋さ

イグニッションキー 回転の渋さ


◆ドレンボルトがナメている、傘が欠けたりしていないか
ユーザー自身でオイル交換を実施して、失敗しネジの頭がナメてしまったパターンや、林道などを走り込んでいてエンジンの腹(下部)を擦っていたりすると、衝撃でドレンボルトが欠けることがあります。見落としがちなので、しっかりとチェックしましょう。

ドレンボルトundefined傘

林道などを走行している車両だと、ドレンボルトの傘が破損している場合があるのでチェック


◆オイルフィルターキャップからのオイル漏れ
ユーザー自身でオイル交換をしている車両に多く、ネジ山の噛み合わせがずれオイル漏れの原因となっているので、フィルターキャップ周辺をチェックしましょう。
オイルフィルターカバーundefinedオイル漏れ

オイルフィルターカバーからのオイル漏れがあるかを確認しましょう。


◆フレームが歪んでいないか
林道や未舗装路などで勢い良く遊んでいた車両に多い症状です。車両の真後ろから見て、左右でバランスが崩れていないかをチェックしましょう。ステップの付け根にも歪みが見られることがあるので、併せて見ましょう。
フレームの歪み

車両を真後ろから見た時に左右のバランスが崩れていないかをチェック
 

ステップ

円で囲まれたステップの根元が歪んでいないかを確認しましょう


よりよいtrickerを購入するために

ヤマハのストリートバイク言えば、TWやSRと人気の高いモデルがあるなかで、特徴的なルックスに、高い市街地走行性能を持ったスタイリッシュなモデルとして人気を博したトリッカー。軽量さを求める故に燃料タンクを犠牲にしている感が否めませんが、唯一無二といっても過言ではないジャンルを確立しました。インジェクション化され燃料でのデメリットは解消され、もともと乗りやすかったものが、さらにブラッシュアップされ入門バイクとしての地位も確立しています。

使用用途がまちまちで、中古車で手に入れるには不安がある場合は、ヤマハの正規代理店(YSP)で扱う認定中古車を狙うのが一番早く、確実です。というのもYSPが定める100項目の点検内容をクリアした走行6000km未満の車両が、認定中古車として店頭に並んでいるのです。
「バイク選びはショップ選びから」メーカーの正規販売店であれば、そのメーカーのプロが面倒を見てくれるということ。中古車のリサーチでなかなか良い車両が見つからないときは、真っすぐ正規販売店に相談に行くのも、良い車両に出会うための近道です。

取材協力
YSP東大宮

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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