2015年10月の、クラシックのおすすめ新譜CDをご紹介!

毎月大量に発売されるクラシックの新譜CD。その中からレコード会社が自信をもってオススメするアルバムをセレクト&オススメコメントをもらい、更にガイド大塚が聴き手としての感想をつけて紹介していきます。2015年10月のオススメはこれだ!
(発売前、発売延期、売り切れなどの場合もございます。ご了承くださいませ。直接CD店に行く場合などはご注意くださいませ)


インマゼール(指揮) ドヴォルザーク:交響曲第9番『新世界より』、ヤナーチェク『シンフォニエッタ』

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■レコード会社からのオススメコメント
「古い時代の音楽は、作曲家が知っていた当時の楽器と奏法で」。プロ奏者たちのあいだでは世界レヴェルで一般的になってきた「時代考証型」の演奏スタイルは、今やバロックや古典派ばかりか、20世紀の音楽にも応用されるように。100年違えば、楽器も鳴らし方も大きく違うもの。金管合奏が映えるヤナーチェク『シンフォニエッタ』では、その効果もひときわ抜群! そしてドヴォルザークが知っていたままの『新世界より』の響きとは……?

■ガイド大塚の感想
『シンフォニエッタ』が衝撃! キビキビとした機動性が高くかっこよい演奏が多い中、テノール・チューバがたゆたうように始まるファンファーレにいきなり悶絶。以降も個々の楽器の音色(特にトランペット、トロンボーン、クラリネット)が魅力的で、個性的ゆえ横の流れが明確に聴き取れ、その素朴で生々しい音楽は、まるで祖国チェコ東部・モラヴィアの川の一つひとつの流れのよう。そしてそれらがやがてモラヴァ川に注ぐように、重なり合った時にヤナーチェク作品に特徴的なハーモニーが浮き上がる。知られざる伝説の巨人に出会うような感動がある。『新世界』も全体的にパワフルさもある良い演奏で、特に様々な歌を繰り出す木管が美しい。弦はスラーやポルタメントなど細かく表情が付けられ面白い。


ラザレフ(指揮) ショスタコーヴィチ:交響曲第11番『1905年』

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■レコード会社からのオススメコメント
ラザレフと日本フィルが初めて共演したのが、ショスタコーヴィチの交響曲第11番でした。その評価は高く、指折りの名演として知られています。当盤はその再演として3月に演奏されたライヴ録音です。のびやかに歌い上げる弦楽器、力強く響かせる金管・打楽器、洗練された響きを奏でる木管楽器は、ラザレフの指揮によってさらなる高みへ上りつめました。語り草となる演奏から12年が経ち、名演を超える名演が生まれました。

■ガイド大塚の感想
暗く不気味な1楽章から、2楽章の激しい血の日曜日事件の描写、3楽章の鎮魂のアダージョ、怒りの4楽章とどの楽章も描写性が高い熱く集中力の高い演奏。ラザレフとオーケストラの一体感がすごく、本当に良い関係にあることが分かる。再演ということもあってか、特に4楽章での交錯する旋律・内声・オスティナートの、整理されたそれぞれが迫力を持った演奏など実に見事。
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ラトル(指揮) シューマン:交響曲全集(SACD ハイブリッド盤)

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■レコード会社からのオススメコメント
2014年にスタートしたベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の自主レーベル「ベルリン・フィル・レコーディングス」第1弾を飾った、ラトルのシューマン交響曲全集のSACD ハイブリッド盤。アナログレコードも発売しているので、このSACD ハイブリッド盤の発売で、CD、Blu-ray(映像)、Blu-ray Audio、ハイレゾ・ダウンロード、LPと現在主に市場流通している、ほとんどのメディアでの試聴が可能に。演奏の真価をダイレクトにリスナーに伝えることに妥協を許さない、万事徹底したベルリン・フィルの自信に溢れるリリース。

■ガイド大塚の感想
オーケストラの豊潤さ、ドライヴ具合、機動力、どこをとってもさすがのベルリン・フィルとラトル。機動力などと言うと、シャープさを連想させるかもしれないが、音自体がとても温かく、弦による揃った全弓のトゥッティから名立たる名人がずらりと並ぶ木管金管のソロに移る様など、惚れ惚れする素晴らしさ。目を瞑ると、ラトルが笑顔でタクトを振る様子が見えるよう。
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シュタイアー(チェンバロ) J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲集

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■レコード会社からのオススメコメント
シュタイアーがついにバッハのチェンバロ協奏曲集を録音しました。オーケストラは古楽器オーケストラの雄、フライブルク・バロック・オーケストラ。全篇をとおしてシュタイアーのソロがとにかく際立っています。さらにオーケストラとのアンサンブルも見事、常に最高のバランスです。シュタイアーが時折混ぜ込んでくる刺激的かつ超絶技巧のパッセージに圧倒。期待を裏切らないバッハのチェンバロ協奏曲集の登場です!

■ガイド大塚の感想
これはかっこいい! オケがフライブルク・バロック・オーケストラというところがまず良く、切れ味の鋭いナイフの如き立体的でドラマティックな音楽を準備し、そこにシュタイアーが対峙するのだが、かっちりとした知的アプローチに、自由な大人の遊びを繰り出し加えていく。バッハが聴いたら、蘇り思わず「あっ!」と立ち上がるのではないか? いやぁ、つくづく古い時代の音楽と思えない。天恵の雨のように降り注ぐ黄金の音色をただただ全身で浴び続けたい。