一人暮らしの場合、老後の心配度合いは?

貯蓄の多い少ないによって、「老後の心配」は変わるものでしょうか。金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]」(2018年)の「老後の生活についての考え方」より、老後の心配がどれくらい違うかについて比較してみました。

ご自分の貯蓄額に近いものとあわせて、ぜひご覧ください。

※当記事の「貯蓄」とは、「金融資産」全体のことをさします。また、例えば来月のカード引き落とし代など、日常的に使うために一時的に貯めているお金ではなく、将来のために備えている貯蓄や運用のためのお金をここでは「貯蓄」とします。
 
老後も楽しく過ごすために、貯蓄を意識しておこう!

老後も楽しく過ごすために、貯蓄を意識しておこう!

 

貯蓄が増えるにつれて、老後の心配度が減っている!

「老後の生活(高齢者は、今後の生活)」において、「それほど心配していない」「心配である(多少心配・非常に心配)」という、心配の度合いについての調査結果を、貯蓄別に抜粋しました。

●貯蓄100万円未満
それほど心配していない……12.8%
心配である……87.2%
→多少心配……33.0%
→非常に心配……54.2%★


●貯蓄400万円~500万円未満
それほど心配していない……13.5%
心配である……86.5%
→多少心配……40.4%
→非常に心配……46.2%★

●貯蓄1000万円~1500万円未満
それほど心配していない…15.7%
心配である……84.3%
→多少心配……45.7%
→非常に心配……​​​​​​​38.6%★

●貯蓄2000万円~3000万円未満
それほど心配していない……30.7%
心配である……69.3%
→多少心配……47.5%
→非常に心配……21.8%★

●貯蓄3000万円以上
それほど心配していない……38.5%
心配である……61.5%
→多少心配……41.9%
→非常に心配……​​​​​​​19.6%★

特に上記の★印をご覧ください。「非常に心配」と答えた人が、貯蓄が増えるにつれて、54.2%→46.2%→38.6%→21.8%→19.6%と、どんどん減っていることがわかります。

一方で、「それほど心配していない」と答えた人は、貯蓄が増えるにつれて、12.8%→13.5%→15.7%→30.7%→38.5%と、増える傾向にあります。

老後の心配度は、貯蓄額に反比例しているということが、おわかりいただけるのではないでしょうか。
 

一人暮らしは、将来かかるお金のことも見据えておこう

一人暮らしで老後を迎える方は、夫また妻、子どもがいる方に比べると、家を借りるときや入院、手術が必要になったとき、介護を受けるとき、介護施設に入るときなど、家族の助けを得られない分、お金でカバーする機会が増えるものです

また、受け取る年金も、共働き夫婦の世帯に比べると、単純計算で半分になります。ところが、家賃や水道光熱費が半分になるわけではないので、基本的な生活費は、夫婦2人分の半分よりは、やや多めになります。

50代、60代で老後について考えるようになってから「老後資金が足りない!」と慌てることになっては大変。できるだけ早いうちから、貯蓄を増やしておくと安心につながります。「老後資金」と限定しなくても、何にでも使えるように、貯めていく習慣をつけましょう。

ただし、若いうちからひたすら貯めることに集中し、「今」を楽しまないのはもったいないこと。「将来(老後)の自分」と「今の自分」、それぞれのバランスをとることを意識してみてくださいね!

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