熱帯魚/熱帯魚入門・用語辞典

#66 ガラス面につく微生物

エビの飼育水槽で、ガラス面にちょこちょこ動く微生物が観察される。これらは、エビの子供なのだろうか?

長谷川 秀樹

執筆者:長谷川 秀樹

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ガラス面につく微生物


Q.60センチ水槽にウイローモスとリシア、ミクロソリュウムを入れて、ヤマトヌマエビ5匹、ミナミヌマエビ約100匹、ビーシュリンプ約30匹、クリスタルレッド5匹、レッドチエリーシュリンプ3匹入っています。

ガラス面に付いている生き物についての質問です。1ヶ月ぐらい前からエビが抱卵して、ミナミヌマエビとビーシュリンプは稚エビが見えてきています。

その他に、ガラス面に、小さいのは0.1ミリぐらいから、大きいのは1ミリぐらの、ちょこちょこ動くものが沢山います。エビの赤ちゃんかな?と思っていたのですが。どうなのでしょうか?

水草には、スネイルと言うのでしょうか、とても小さなカタツムリみたいな貝が発生しています。この貝の赤ちゃんでしょうか? エビの産卵時期に見えるような気もするので、エビの赤ちゃんだと思っていたのですが、なんとなく真実が知りたくなりまして。


ヤマトヌマエビ
ヤマトヌマエビ:水槽内でも頻繁に抱卵するが、孵化直後に塩分が無いと育てることができない。
A.結論から述べますと、エビの幼生や貝では無いでしょう。ミジンコなど、自然発生した微生物ではないかと思われます。

飼育されているエビのうち、ヤマトヌマエビ以外は大卵型のため、比較的大きめな稚エビが孵化します。また、ヤマトヌマエビの幼生は極小で、孵化後2、3日以内にある程度の塩分濃度がないと死んでしまいます。よって、どちらの幼生でも無いと思われます。

状態のよい環境下ではこれらの微生物の発生が良くみられ、水槽内の循環の一助を担っていますので、むしろ歓迎すべき生物だと思われます。特に質問者の環境では、それらを捕食する魚を飼育していないので、高密度で観察できるのだと思います。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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