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お金を貯めるのが目的と思うから貯まらない(2ページ目)

貯めることが辛い、という人は貯める理由を間違えていることがほとんどです。貯めることは「目的」ではありません。では本当の「目的」とは何でしょうか?

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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貯めることは目的ではなくその先に目的がある

「半年後に旅行に行くから毎月貯金する」というのは誰でも考える貯金の目的ですが、実は、ここに貯める理由の作り方が隠されています。

「使ってしまうことのための貯金が重要だなんて?」と驚く人もいるかもしれません。しかし、その発想はとても重要なことです。まず目的があって、その手段としての貯蓄が成立しているからです。

確かに貯めることはつらさを伴いますが、そのガマンは最終的に報われます。「旅行」というゴールが待っているからです。目的があるからこそ、毎月の貯金を続けることができます。仕事を頑張る励みにもなります。

そして、目標が実現したあとでかける楽しい旅行は、それまでの貯金の苦労を帳消しにしてくれることでしょう。もしかすれば頑張った末のご褒美ということで満足度をさらに高めるスパイスになってくれるかもしれません。

無目的では頑張る理由が見つかりませんので続きません。そして貯めることそのものを目的にしても貯金は続けられません。貯める目的はそのあとにあるはずなのです。
 

早く、そしてたくさん目的に気がつくことが貯まる近道

旅行だけが人生の貯める目的ではありません。その発想をライフタイム全体に広げていくことでまた別の「貯める理由」が見つかってくるはずです。

結婚を意識したら結婚資金を貯める、
車や大型出費を実現するためお金を貯める、
住宅購入を果たすため頭金を貯める、
こどもが生まれたので学費の積み立てを始める、


というような具体的イベントが思い浮かべば、具体的な目標金額もはっきりしますし、貯金を頑張ることもできます。貯める目的がちゃんとあるからです。

どんどん目的を考え、そのための行動を起こすことが大切です。

そして、もっともっと先の時間軸を意識し、定年後も楽しく豊かな人生を送りたいと想像することができれば、老後のための資産形成も必要だということが分かるはずです。

早く気づけば毎月あたりの積み立て額は少なくてもゴールに近づくことができます。

たくさん気がつくことができれば、お金のニーズに気がつかず将来焦ることが減るでしょう。無理矢理やりくりをして別のニーズを断念することもなくなります。

小一時間くらい集中し、自分がお金を「貯める目的」、リスト化してみてはどうでしょうか。貯める苦しみからあなたを解放してくれる「目的」がみつかるかもしれません。
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