グランドマジェスティ400の走行性能はどうだ?気になる燃費は?
今回の試乗は晴れ間に車体の撮影は出来たものの、一週間のほとんどの日程が雨という状況。私は雨でも余程ひどくないかぎりはバイクで通勤するので毎日試乗したのですがコンディションとしては非常に悪い状態であったと言えます。
ですが雨天での通勤を快適に感じさせてくれたのがウインドスクリーンです。前述したとおり、小雨ぐらいであれば太股から足にかけて濡れなかったのはもちろんですし、フロントカウルの効果とあいまってかなりの雨を防いでくれました。
そして雨天時にとても安心だったのがブレーキング性能です。フロントタイヤにダブルディスクブレーキを採用し、2ポッドキャリパーを二つ装備。更にリアにもディスクブレーキを装備しており、雨で制動距離が延びる路面状況が多かったにも関わらず優れたブレーキ性能を発揮しました。
加速性能は排気量が400ccあるだけあり、低速から豊かなトルクでフラットに加速していきます。マジェスティと比べてエンジンの回転はゆっくりで高回転まで回るエンジンではないため、加速の盛り上がりにかけますが、気が付くとすぐに制限速度まで一気に加速しています。
コーナリング時にも優れたブレーキ性能にプラスして14インチタイヤとストローク量の多いリアサスペンションの組み合わせが非常に良く、車体を倒しながら曲がるのも、リアブレーキを若干かけながら小さく回るのもお手のものです。コーナリング性能を充分に発揮したいのであれば、シートポジションを自分にあったポジションにしておくのも大事です。手探りでシートポジションを何度か変更しましたが、自分にあったポジションに合わせることが出来ればバイクの操舵が非常に楽になります。
燃費は都内の通勤で使って20.59km/Lでした。14Lのガソリンタンクを装備しているグランドマジェスティなら計算上は288.26kmを無給油で走行可能です。高速道路を使ったツーリングならさらに燃費は伸びるでしょう。
「安定して走ること」に主眼を置くグランドマジェスティ400
大柄の車体が混雑した都内を抜けていかなければならない通勤コースには厳しいかな?と思ったのですが、それほど苦労する場面はありませんでした。一週間ほとんど雨でしたが、優れた足回りやウインドスクリーンに救われて快適に通勤することができました。同社のマジェスティは優れた足つき性や使い勝手の良いスマートキーシステム、先進的な変速システムYCC-ATを兼ね備えたモデルです。YCC-ATはエンジン回転数を高めに保ち、メリハリのある走行を楽しむことが出来る優れたシステムでライディングを楽しめます。
マジェスティが楽しく走ることに主眼を置いたビッグスクーターとすれば、グランドマジェスティ400は安定して走ることに主眼を置いたビッグスクーターといえます。運転している際に感じる安心感が違います。
まさに「大人のためのビッグスクーター」といえるグランドマジェスティ400。ヤマハのホームページに掲載されている「走り出した瞬間に全身で感じ取れる、包み込むようなゆとり感」は本物でした。
グランドマジェスティ400のエンジン音やマフラー音 各部詳細はこちらの動画でチェック