声をかける

ランドセル

深夜のランドセルは、何らかの「異変」だと考えましょう

子どもだけで深夜に徘徊するのは「悪いこと」だと子どもたち自身も知っています。補導員に見つかれば「捕まって、学校や親に連絡される」ことも知っています。

スリルを楽しむためだけの深夜外出であれば、大人に話しかけられるとドキッとします。見知らぬ大人に「もう帰りなさい」と言われたら、学校にバレやしないかとドキドキしながら、素直に家に帰るのではないでしょうか。

一方、悪いことだとわかっていても「家に居たくない」という子どももいます。深夜外出は、もしかしたら、子どもたちのS.O.S.かもしれないという視点を持ちましょう。

渋谷を拠点に、繁華街に出向き、深夜徘徊する女の子たちに声をかけて話を聞くという活動を続けている「BONDプロジェクト」という団体があります。彼女たちのように、子どもたちの心に寄り添い、話を(適切に)聞いて、居場所を作る、といった活動は、なかなかできないかもしれません。でも、彼女たちに「繋ぐ」という支援はできると思います。

「BONDプロジェクト」では、10代20代の女の子を対象に、電話やメールでの相談も行っています。URLなどの情報をメモで渡すなどして、「ここに相談してごらん?」と伝えてみましょう。
ボンドプロジェクト

http://bondproject.jp/


18歳までの無料相談電話「チャイルドライン」を紹介するのもいいと思います。


通報する

いわゆる「不良」のような身だしなみや雰囲気、また、人数の多さなどから、声をかけるのは怖い、と感じる子どももいると思います。その場合は無理をせず、110番通報しましょう。逆に、子どもに声をかけたら自分が通報されてしまうのではないかという不安がよぎる風貌の人も。

「なんでこんな子が深夜に出歩いているんだろう?」と不審に思うような「普通の子」の場合は、その違和感も含めて警察に伝えましょう。思いつめている可能性を考えましょう。

東京都の「青少年の健全な育成に関する条例」には「何人も、深夜に外出している青少年に対しては、その保護及び善導に努めなければならない」とあります。青少年が保護者から深夜外出の承諾を得ていることが明らかである場合は、この限りではありませんが、大人全体で、子どもの育ちを見守っているという意識を持ちましょう。

通報されて補導されたら、子どもは親に叱られます。それがいいのです。社会のルールを学んだり、親子関係を変えていくきっかけにできるかもしれません。

しかし、補導なんかされやがって、自分の体面を傷つけられた!という怒られ方をしたり、たいして親に叱られない子どもは家庭に居場所がありません。家庭の外に居場所を作るしかありません。傷つきにつけこむような悪い大人たちと出会う前に、子どもたちは適切な支援につながる必要があります。そのために周囲の大人が取れる方法のひとつが「通報」だと思ってください。


子どもが深夜にウロウロしていても、誰も心配しない。子どもたちが「大人は自分に無関心だ」と思ってしまうことが、いちばんこわいことだと私は思います。

>> では、わが子の深夜外出に気づいたとき、親はどうすればよいのでしょうか?