山の中腹や丘の上に開発された閑静な住宅地。眺望良好で日あたりも申し分なし。暗くなれば街を見下ろす夜景もきれいで……。そんな好条件のところで、思わぬデメリットが生じることもあるようです。

近くの公園が夜景の名所として広く知られるようになったため、夜ごとに若者が集まって大騒ぎをし、近隣住民の安眠が妨げられている事例があるのだとか。

以前の新聞報道によれば、花火による火災の危険があるとして住民が注意したところ、逆ギレして車のクラクションなどで嫌がらせをされたり、「お前の土地か」と食ってかかられたりしたこともあったのだそうです。

長崎の夜景

きれいな夜景は静かな環境で眺めたい


一年中このような状態なのかどうかは分かりませんが、たとえ一時期だとしても被害を受ける住民たちにとっては大変な問題でしょう。

私自身も隣の公園に集まった若者数人が深夜0時過ぎから花火を上げながら大騒ぎを始め、なかなか寝付けなかった経験があります。幸いにして(?)若者がいつも集まるような名所でも、眺望良好の高台でもなかったため、夏の間の数回だけで終わりましたが……。

上の事例では、オートバイの進入防止や車の駐車防止の対策をしても、逆に路上駐車が増えるなどして有効な手段がなかったようです。全国を調べれば、きっと同じような問題を抱える住宅地が少なからずあるでしょう。

眺望が良好なことはたいてい大きなメリットであり、眺望がそれほどでもない住宅地の不動産広告に「眺望良好」と書かれていることもあります。しかし、名所になるほど夜景がきれいな住宅地は、別の意味で注意が必要なのかもしれません。

>> 平野雅之の不動産ミニコラム INDEX

(この記事は2008年8月公開の「不動産百考 vol.23」をもとに再構成したものです)


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