それ、自己愛じゃない?
そこにあるのは愛?それとも自己愛?
自分が良かれと思って相手にやっていることが、実は相手にしてみれば、迷惑行為であることもあるのです。
今回は「愛だと誤解されがちな自己愛の行動」について紹介します。
■ケース1:恋人に理想を求め、変えようとする。
相手がさらに素敵になるように、「ああした方がいい」「こうした方がいい」と相手を自分の理想に近づけようとする人がいます。中には、ファッションなどもあれやこれやと口を出し、相手の持ち味(キャラ)まで変えようとしてしまう人までもいます。
人は、自分らしさを失うと、例えどんなに恵まれた環境にいても納得できなくなります。つまり、幸せではなくなるのです。
あなたは相手に、自分らしさを失わせる行為をしていませんか?
これは、恋愛に限らず、親が子供にしがちなことだとも言えるでしょう。
例えば、よくドラマであるのが、「お父さんの病院を継げば、将来安泰だから、医者になりなさい!」と言って、子供自身がもつ才能や自分らしさを無視して、親の理想を押し付けてしまうケース。
そんな場合は大抵、子供が大きくなり、自分で物の分別がつくようになったときに、今まで我慢し、たまり続けた不満を親にぶつけ、親子関係が悪化するなんてことが起こるものです。
大概、相手を変えようとする人は、「良かれ」と思ってやっています。
ただ、その「良かれ」は、自分にとっての「良かれ」であり、相手にとっての「良かれ」ではないことも多々あるのです。
私が思う、「愛する」ことの定義は、「ありのままの相手を受け止め、成長を願うこと」です。
ありのままの相手を受け止めることこそが、愛情なんですよね。だからといって、もちろん甘やかすことも愛情ではなく、何か人に迷惑をかけるような欠点があれば、注意し、成長を促すことは大切です。
でも、それは相手らしさを失わせるのとは違います。
相手の立場に立って、相手の幸せを考えられる人でありたいものですね。
次に紹介することも、多くの人が勘違いしがちなことです。次のページをご覧下さい。