SUZUKI(スズキ)/スズキ

「ハイブリッド」を謳う新型スズキ・ソリオが登場

コンパクトなボディサイズと両側スライドドア、積載性の高さなどにより人気を集めていたスズキ・ソリオ。全面改良された新型では「マイルドハイブリッド」ながら「ハイブリッド」を冠することで、拡販を狙う。燃費や使い勝手の高さには要注目!

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

「ハイブリッド」になった新型スズキ・ソリオ

スズキ・ソリオ/ソリオ・バンディット

全長3710×全幅1625×全高1745mmは、先代よりも5mm拡幅しながらも全高を20mmダウン。それでも室内高をはじめ、室内長や室内幅も先代より拡大している


「コンパクトハイトワゴン」がキャッチフレーズのスズキ・ソリオがフルモデルチェンジを受けて新型に移行した。

27.8km/LのJC08モード燃費を叩き出す新型ソリオは、スズキの「S-エネチャージ」を搭載している。軽自動車では従来どおり「エネチャージ/S-エネチャージ」の通称を使うとしているが、登録車となる小型車では「ハイブリッド」を謳う。

ワゴンRなどの軽自動車も国交省への届出は「ハイブリッド」なので、「ハイブリッド」に一本化した方が分かりやすいと思うのだが、軽自動車市場では「エネチャージ/S-エネチャージ」が浸透しているとして、引き続き「エネチャージ/S-エネチャージ」搭載と名乗るそうだ。

さて、新型ソリオは、全長は3710mmと先代と同値で、全幅はデザイン代の都合で5mm拡幅され、全高は20mm低くなっている。全高を下げたことで低重心化や横風への対応を含む空気抵抗の低減、燃費向上など利点は数多く、それでいながら室内高は15mm高くなっているから狭くなったのでは? という懸念は無用。

100kgの重量低減を果たした新開発のプラットフォームの採用や、91ps/6000rpm、118Nm/4400rpmのスペックは先代と同じながら、軽量・コンパクト化を果たしたエンジンにおいて圧縮比の向上、CVTの改良などもあって加速性能を向上させている。

新型ソリオが「ハイブリッド」を謳うワケとは?

スズキ・ソリオ/ソリオ・バンディット

リヤスライドドアの開口幅を60mm拡幅しているほか、前後ウォークスルーをしやすくするなど、2列シートではあるがミニバン的な使い勝手を磨き上げている


いわゆる「マイルドハイブリッド」ではあるが、新型ソリオが「ハイブリッド」を謳う根拠のひとつとして上げているのが、ISG(モーター機能付発電機)の出力を向上させた点で、最高出力は0.7kWアップの2.3kW/1000rpm、最大トルクは10Nm向上されて50Nm/100rpm。モーターアシストは最長30秒間(従来は6秒間)と、その領域を拡大している。

他にも、リヤスライドドアの開口幅を60mm拡幅し、荷物を積んだままでも荷室側から後席をスライドできるようにレバーを装備するなど、居住性や積載性などの使い勝手を向上。
スズキ・ソリオ/ソリオ・バンディット

後席は荷室側からスライドと格納が可能で、荷室床下にも広大なサブトランクが用意されている


さらに、「デュアルカメラブレーキサポート」をクルーズコントロールなどとセットでオプション設定とするなど、安全装備も充実させている。

価格はソリオが145万4760円~196万7760円、ソリオ・バンティットが182万5200円~195万1560円という設定で、ソリオにはマイルドハイブリッドではない純ガソリン仕様も用意。

狭い道でも取り回ししやすく、狭い場所でもスライドドアにより乗降も楽で、小さな子どもがいるファミリー層などに打ってつけのコンパクトハイトワゴンといえる。新型ソリオは「ハイブリッド」というキーワードにより先代以上に注目されそうだ。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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