マレーシア/マレーシアのグルメ・レストラン

在住日本人に聞いた!現地でおすすめのマレーシア料理

リタイア後の移住希望先として人気の国、マレーシア。人気の理由は、物価の安さ、英語が通じる環境。そして、多くの人が口をそろえて言うのが「食事がおいしいこと」。日本人になじみのある中国料理、野菜たっぷりのローカル鍋、そして意外にも、唐辛子の入った料理にも日本人の嗜好に合うものがあるのです!

古川 音

執筆者:古川 音

マレーシアガイド

毎日食べたくなるマレーシア料理の魅力

人気の屋台料理

現地で人気の屋台は日本人のファンも多い。おいしさは、楽に国境を超える

約2万人の日本人が暮らすマレーシア。また最近では、リタイア後の移住希望先としても人気です。理由として挙げられているのは、物価の安さ、英語がよく通じる環境。そして、「食事がおいしいこと」。日本人になじみのある中国料理、野菜たっぷりのローカル鍋、そして意外にも、唐辛子の入った料理にも日本人の口に合うものがあるのです。今回は、在住日本人、なかでもご年配の在住者に人気のマレーシア料理をご紹介しましょう。長期滞在中や家族旅行の際の参考にしてみてください。

ピリ辛料理なのになぜか懐かしい味。ナシレマ

ペナン,ナシレマ

ペナン在住の日本人に人気のナシレマ店「JIN HOE(ジン・ホー)」

マレーシアで一番ポピュラーな食事「ナシレマ」。ココナッツミルクで炊いたご飯に、唐辛子と玉ねぎでつくった旨辛のサンバルソースをかけ、卵、キュウリ、ピーナッツ、煮干しなどの具を一緒に混ぜて食べる料理です。ココナッツミルクや唐辛子と聞くと、日本人になじみのない味のような気がするのですが、このナシレマ、在住日本人に大人気! ほんのり甘い香りのするご飯は、まるで炊きこみご飯のような滋味深さですし、カリカリに揚げた煮干しは田作りを彷彿させ、辛いサンバルはネギ味噌のようなご飯のおともの感覚。屋台、マレー系レストラン、フードコートなど様々な場所で味わえます。

ぷりっぷりのフィッシュボールが人気。スチームボート

スタジアムネガラ

心も体も温まる鍋料理。辛くないので、子供も年配者も楽しめる

「スチームボート」とは、マレーシアの鍋料理。肉、魚介、豆腐、油揚げ、野菜などの多彩な具が楽しめて、最後のシメは麺、または卵とじの雑炊という、日本の寄せ鍋と同じスタイル。スチームボートの具の中で注目して欲しいのは、フィッシュボール。いわゆる魚のすり身ですが、マレーシア人はこれが大好き! ぷりっと口のなかで弾ける食感は日本のものとは違っていて、ハマります。常夏のマレーシアですが、夜は比較的涼しいので、夜風にあたりながら屋外で食べる鍋料理は最高です。

野菜とすり身が合体!マレーシア版おでん。ヨントウフ

ヨントウフ

ヨントウフの注文方法は、好きな具を1個ずつ頼むスタイル。これもおでん店にそっくり

中国系のマレーシア料理「ヨントウフ(醸豆腐)」。茄子、ゴーヤ、オクラ、豆腐などの野菜の中に、魚のすり身をたっぷり挟みこみ、スープと一緒に食べる料理です。ねり物、野菜をスープで煮込む料理なので、マレーシア版のおでん、とよく言われています。和辛子のかわりに、お好みでチリソースをつけてどうぞ。屋台やフードコートで提供しています。

もっちり手打ち麺が絶品。パンミー

パンミー

マレーシアのパンミーがおいしいのは、専門店はかならず自家製の手打ち麺を使っているから

マレーシア滞在中、ガイドがいちばんよく食べた料理がパンミーです。モチッ、ツルッとした食感が味わえる麺料理で、専門店では、きし麺に近い幅広の麺(広東語でチョウメン)、手でちぎったすいとん風(広東語でミッ)、ラーメンぐらいの細麺など麺の形状が選べます。さらに、スープ麺、醤油系ソースをからめた汁なし麺、ドライチリを混ぜたチリパンミーなど味つけも豊富! 毎日食べても飽きません。

炭火で香ばしく焼き上げる。鶏の手羽先

手羽先

高温の炭火を使って、じっくり時間をかけて炙る手羽先

皮は飴色にパリッと焼かれ、身はふっくらジューシー。醤油系のタレで漬け込んだ食べやすい味で、ビールにも抜群に合います。この手羽先、メインで食べてもじゅうぶんにおいしいのですが、なぜかマレーシアでは前菜の位置づけ。たいてい、鍋料理やシーフードなど、できあがるまで時間のかかる料理を注文したときには、前菜として食べます。メインが運ばれてくる前に、この手羽先でテンションアゲアゲ!しておくわけです。注文は1本単位で可能です。

多彩な野菜料理が味わえる。経済飯

経済飯

野菜がたっぷり食べられる経済飯は女性に人気

マレーシアで野菜が食べたくなったら、在住日本人は「経済飯」を選びます。経済飯とは、ご飯のおかずが多種多様に並んだ食事のスタイル。屋台やフードコートには必ずあり、マレーシアでもっとも一般的な店です。ただ、経済飯といっても種類は様々。たとえば、中国系の料理が並ぶものもあれば、野菜だけのベジ経済飯もありますし、お粥に合わせる潮州経済飯も。また、中国系だけでなく、マレー系やインド系にも同様のスタイルの店があります。炒めもの、あんかけなど、多彩な野菜料理が味わえます。

専門店で味わう海鮮料理。シーフード

カニ料理

炭火で炙ったキング・クラブ。チリソースやチーズソースも人気

海で囲まれたマレーシアは、海鮮料理が豊富。蟹、海老、ホタテ、ミル貝などが海鮮専門店でいただけます。注文の方法は、水槽から食べたい魚介類を選び、好みの調理法とグラム数をスタッフに告げるという、完全オーダー制。そのため、マレーシアならではの辛い味付けではなく、蒸し、炭火炙り、にんにく炒めなど、あっさりとした調理法も選べます。ときに豪華シーフードを贅沢に味わうのが、在住日本人の楽しみ方です。

バナナの葉っぱの上に盛ったカレー定食。バナナリーフカレー

バナナリーフカレー

インド系屋台で提供しているバナナリーフカレー

「バナナリーフカレー」とは、カレー、惣菜、パリパリせんべいがセットになったカレー定食のこと。惣菜の種類やカレーの味は、屋台によって様々ですが、どこの店でも、スパイスがたっぷり効いた本国インドの味が楽します。注文すると、まずバナナの葉っぱがテーブルの上に置かれ、そこに次々と料理が盛られていくというサーブスタイルも現地ならではです。ちなみに、ご飯、カレー、パパドは食べ放題。お腹も大満足です。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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