株・株式投資/日経平均株価の動向を専門家がチェック

日経平均急落!どこまで下がる?

年初来、堅調な推移を続けてきた日本株ですが、ここに来て大幅下落となり、調整局面に入る可能性が出てきました。そこで今回は今後はどうなるのか、また、どのタイミングで買えば良いのかを考えてみたいと思います。

戸松 信博

執筆者:戸松 信博

外国株・中国株ガイド

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日経平均急落!どこまで下がる?

底堅い推移をしていた日本株ですが、ここにきて急落。今後どうなるのでしょうか?

底堅い推移をしていた日本株ですが、ここにきて急落。今後どうなるのでしょうか?

世界的な株価調整の中でも50日移動平均線をサポートラインとしてもみ合いを続けてきた日本株は底値が硬いと見られていました。2015年8月18日(火)~20日(木)は売買代金を増しながら連続して下げ、50日移動平均線を割りこみ、注意を要する状況でした。

ただ、まだ下落のペースも緩やかであり、大きな陽線が出ればまだ上昇継続となりえるところでした。ところが8月21日(金)は前夜にニューヨークダウが358ドルも下落し、20日(木)の終値から▼322円もギャップダウンして開始され、逃げる隙もなく強烈な下落トレンドに巻き込まれてしまった感じです。

強いて言えば、8月18日(火)~20日(木)の3日間の下げの間に、神経質に相場を注視していれば逃れる事も可能だったかもしれませんが、それまで散々底堅い持ち合い相場を見せつけられていては「今回も大丈夫」と楽観的になっていたとしても、やむを得ないと思います。

ともかく、突然それはやってきた印象で、何かが崩れるように、稀に見る大きな下落に発展しました。8月21日(金)の日経平均は▼597円安で、終値は一気に2万円を割れ、1万9,435円となりました。週間の日経平均は▼1,084円安で、2013年4月以来の下げ幅となります。

テクニカル的には短期的な下げ過ぎが示唆され、信用評価損益率はついに売り方、買い方互角となりました。8月24日(月)は再び大きくギャップダウンしてのスタートとなる見込みですが、その後は短期的な反発が予想できるところです。そして、200日移動平均線で下げ止まれば、長期上昇トレンドを維持できます。ただ、慎重にいくのであれば、一旦、反発したところでポジションを少し軽くすることを検討するこもできると思います(おそらくそう考えている人も多いと思いますので、反発後、すぐに売り戻され、もみ合いが続くとも考えられるところです)。

日経平均はどこまで下がるのか?また買いのチャンスは?

では今後、日経平均はどこまで下がるのでしょうか? 結論としては、米国株急落!今後、いつが買いのチャンスとなるのか?でも書いたように、短期的には反発があるところとは思いますが、その後、再び大きく下がっていくのか、それとも反発していくのかはまだわかりません。

ファンダメンタルを考えても、米国経済が堅調であり、日本と欧州の金融緩和は続く一方、中国経済失速&人民元切り下げ懸念、資源価格下落、米国の利上げと海外の不安要因は事欠きませんし、国内も円安による日本企業業績拡大のピーク感、内閣支持率の40%台割れ寸前、年金ファンドの買い需要終了懸念などがあります。

したがって、買いを入れるのであれば、むやみに安値を飛びついて買うのではなく、一旦安値をつけてから反発し、そこからの下げにも再びしっかり首を振って反発し、直近の高値を出来高を増して上に抜ける、上昇転換のサインが出るのを確認してから買い出動するのが良いのではないかと思われるところです。

参考:日本株通信

※記載されている情報は、正確かつ信頼しうると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性または完全性を保証したものではありません。予告無く変更される場合があります。また、投資はリスクを伴います。投資に関する最終判断は、御自身の責任でお願い申し上げます。
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