写真と見まごう「写実絵画」とはなにかに迫る
ホキ美術館(千葉県):写実って何だろう?ーその多様性と可能性ー
藤田貴也《Eiko》2014年ホキ美術館
もちろん、画家は単に目の前にあるものを、技術を駆使して忠実に再現しよう、模倣しようとだけ思って、絵を描いているわけではありません。画家が見つめているのは、対象の表面だけでなくもっとずっと奥にあるもの。対象の本質を引き出し、絵のなかでより強く感じられるように描いているのです。
ホキ美術館はこの写実絵画を専門に収蔵・展示する美術館。約40名の作家、150点の写実絵画が3層からなる回廊を重ねたギャラリーに展示されています。
島村信之《ロブスター(戦闘形態)》2010年 ホキ美術館
展示されている47点の作品のなかから、その違い、共通点を探り、そして画家が何を大切にしているか、何を描こうとしているのかを探っていきます。この展覧会で初公開される新作も9点展示、ひとつひとつ時間をかけて見て行きたい作品ばかりです。
■展覧会DATA
展覧会名称: 写実って何だろう?ーその多様性と可能性ー
会場:ホキ美術館
会期:2015年5月21日(金) ~11月15日(日)
開館時間:10:00~17:30
※入場は閉館の30分前まで
休館日:火曜日
※9月22日(火)、11月3日(火)は開館、9月24日(水)、11月4日(水)は休館
Web: https://www.hoki-museum.jp/
次のページでは 森美術館(六本木):ディン・Q・レ展:明日への記憶を紹介します。