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海水浴は必ずライフガードのいる海で泳ぐこと。



最も危険な「離岸流」の見分け方


海水浴場で泳いでいたら、いつの間にか沖の方に引っ張られるように海岸から遠ざかってしまった、という経験はありませんか?その時あなたはほぼ確実に「離岸流」の中にいると考えられます。サーファーならば「カレント」と呼ぶこの沖へ向かう流れは、どんな海岸でも程度の差こそあれ、必ず発生しています。サーファーはこの流れを利用して沖へ向かい、そこから移動して波のあるところへと移動します。海をよく観察していると、波の立つところと、あまり立たないところに分かれます。この波の立ちにくい場所には沖への流れが生じています。また海岸線を良く見ていると、ゴミなどが集まっている所や、大きく浸食しているところ、または突き出している所からは沖への流れが発生します。

ただしこの方法は遠浅の海岸で、波が穏やかで起伏のない場所ではわかりにくい場合があります。海水浴場ではライフガードなどに尋ねて、あらかじめ子供たちがそのエリアに近づかないなどの予防策を取っておきましょう。つい先日、貝採りをしていた数名が流されて、救助に向かった人とともに溺れ、亡くなってしまったというニュースがありました。これは通常の潮干狩りの会場ではなく、堤防の近くの深い場所で事故が起こったケースです。堤防など、海に突き出した人工物の周辺では、強い沖へ向かう離岸流が発生しています。防波堤の周辺には消波ブロックなどの人工物が沈められているケースも多く、さらに危険な海底へ巻き込むような流れも発生します。防波堤周辺で泳ぐのは大変危険な行為ですので、絶対に近づかないようにしましょう。


離岸流からの逃れ方


海水浴場で泳いでいて、急に沖に流されそうになったとき、慌てて岸へまっすぐに向かうのは得策ではありません。離岸流は毎秒2m/sにも及ぶときがあり、水泳選手でもかなわない流れになります。離岸流は数10mの幅で、ほぼ岸と垂直に流れていますので、そのまま岸と平行に泳いでいれば流れから逃れられます。沖への流れを感じなくなったら、そこから岸へと向かうようにすれば比較的容易に岸へとたどりつけることが出来ます。

基本的なことなのですが、まず「ライフガードのいる海水浴場」で泳ぐこと。決して「遊泳禁止」の海に入ってはいけません。そして小さなお子さんには「浮き輪」よりも「ライフジャケット」の方が適切です。海水浴場では必ず分かりやすい「目印」(ライフガードの監視所など)を決めて、自分の位置関係を常に確認しておくことが大切です。親子連れの方は絶対にお子さんから目を離さないようにしてください。「波打ち際で遊んでいたはずなのに」と思っていたお子さんが波に引き込まれて亡くなる事故は後を絶ちません。また、大人も海岸でアルコールを飲んだ場合、海に入らないことは言うまでもないのですが、残念ながら、飲酒後の水難事故は毎年のように報告されています。


海辺のトラブル、危険生物


地球温暖化とともに、日本周辺の海水温が上昇、日本沿岸近くに危険な種類のサメが大挙するというニュースが流れましたが、それよりも気になるのは「クラゲの大量発生」のニュースです。海水温の上昇とともにクラゲが沿岸に発生するのは夏後半。しかし、今年は高温の時期が早かったためにクラゲもすでに日本沿岸に発生しています。特にカツオのエボシと呼ばれる小さなクラゲは10センチにも満たない小さな本体ながら、その触手は数10mの長さに及ぶこともあり、電気クラゲとも呼ばれるほど強烈な痛みを伴う毒を持っています。お盆以降は高波の発生とともに、クラゲの被害にも注意しなくてはなりません。

小さな風船のようなその姿は知らないと、つい触れてしまいたくなるかもしれません。もしも触手が肌に触れると強烈な痛みとともに腫れ上がり、死亡例もあるほどです。そして、間違っても水で洗い流そうとしないこと。水で洗おうとすると、触手から毒が急激に肌に侵入する可能性があります。必ず海水で流して触手を外しますが、その際も、素手で行ってはいけません。触手を取り除くときは手で直接肌に触れないように注意しましょう。クラゲの被害を防ぐには、長そでのラッシュガードと呼ばれるものを着る、またはクラゲ除けのローションなどを首筋や、露出している部分に十分に塗布しておけば刺されることはありません。


海水浴場で事故に遭わないために


1.「ライフガード」のいる海水浴場で遊ぶこと。
2.「離岸流」のある場所に近づかない。
3.子供からは絶対に目を離さない。
4.アルコールを飲んだら海に入らない。
5.「クラゲ対策」は十分に行う。

以上の点に注意しましょう。

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