腸内フローラとは
私たちの腸内にはなんと100兆匹~1000兆匹、約300種類の細菌が生息しているといわれています。私は前職で便や尿、血液などを培養し、どんな細菌なのかを同定する仕事をしていたので、その数と種類、増殖力に驚いたものです。この腸内細菌の働きは、栄養物の消化や吸収を助け、腸の働きを促し、私たちに必要なビタミンを生成したり、感染防御を行うなど多岐に渡ります。その反面、抵抗力が弱い場合の感染源となったり、ビタミンを分解し、有害物質を出すこともあります。
腸内細菌も生きていくためには栄養が必要です。良い栄養を摂ることで腸内細菌も健康になります。そして腸内細菌も健康になると腸がきれいになり、肌もきれいになります。何より口にするものが重要であるため、その場しのぎのサプリメントでは美肌への道は遠いでしょう。
やはり、あなたの腸を根本から変え、美肌を手にするには栄養的側面の食事と薬膳的な考えが重要となります。
東洋医学が考える、肌と食事の関係
肌の状態は腸内の状態を表しています
脾と胃は食べ物を受け入れ、消化し、栄養を吸収し、気血水のエネルギーを作ります。食事が食べられないと、肌どころか内臓機能も衰え始めます。私たちは食事から生命力を得ているのです。
また、食事の質や日常生活のリズムが悪いと大腸の調子が悪くなり、結果として肌荒れが起こります。これは大腸と肺が表裏一体であることの証明です。
さらに肺はきれいな空気を取り入れ、外に汚い空気を排泄し、水を調節する臓器と考えられているので、肺の調子が悪いと老廃物が停滞し、結果カラダの中は汚れてきます。
美肌を目指すには、質の良い食べ物を、ちょうど良い量で食べ、必要な栄養だけを吸収し、老廃物を体外に排泄をすることが肝心ということですね。
明日の美肌のためにできること
では、美肌にはどういった食事をしたらいいのでしょうか?大原則として、水分は絶対にはずせません。私たちの60%は水分でできていますし、水で潤っていないとカサカサ、シワシワになってしまいます。
必要な水分量には個人差がありますが、平均的には毎日2リットルは飲んだほうが良いですね
そして刺激物の摂取や食べすぎは脾胃にかなりの負担をかけますので、できるだけ控え、適量にしなくてはいけません。脾胃が疲れているとどんな良い栄養も吸収できない可能性があります。もともと胃腸が弱い方は消化の良い食べ物を食べましょう。
発酵食品
食物繊維
蜂蜜とオリーブオイル
リラックスできるタイミングですっきり深呼吸を取り入れましょう
日々の生活を少し注意するだけで、腸内環境は整い、美肌になることは昔から言われていることです。
私自身も食生活には気を使い、老廃物を出し、必要な栄養を補給しているので化粧水や乳液を塗らずとも肌荒れはありません。同年代の女性の肌にも負ける気がしません!
まずは体内をきれいにして、内側から美しさを引き出してはいかがでしょうか?