人気重視
夜の連続テレビドラマでは主演級をオーディションで選んだということを公表した例はあまりありません。2000年以降で記憶に残っているのは- 2003年『ビギナー』主演:ミムラ
- 2010年『警視庁失踪人捜査課』ヒロイン:森カンナ
- 2011年『俺の空刑事編』主演:庄野崎謙
芸能界内幕ものである『美女と男子』を見ているとオーディションがかなり行われていますが、主演じゃない助演級はそこそこあるのでしょうか。それともドラマを展開させる都合上でしょうか。
企画先行
最近では朝ドラ以上にオーディションで主演級を決めているのは東映変身ヒーローもの。スーパー戦隊シリーズはメインの「5人」(5人じゃないこともあるけど)、仮面ライダーシリーズも若手主要メンバーはオーディションで選びます。これがいつから始まったのか? 仮面ライダーで追ってみると1979~80年の『仮面ライダー(スカイライダー)』にたどり着きました。一般公募オーディションで村上弘明がデビューしています。
東映変身ヒーローは企画先行で、登場人物の設定がだいたい決まってから、それにあった若手俳優をオーディションで選びます。そのため多くは役にはまっていて演技力も気になりません。「放送期間が一年と長いと俳優の地が出てくる」のでそれで選んでいるんだそうです。
その結果、おもしろくなり、俳優のいいところも引き出せます。その後、人気俳優になるケースも増えています。
朝ドラも東映変身ヒーローも好調。テレビドラマが行きづまり気味の中、主演俳優先行ではなく企画先行の作品をもっと見てみたいものです。