映画音楽に比べると印象が強くないかもしれませんが、ドラマの音楽にも心に響く素晴らしい作品がたくさんあります。


視聴者の人生までを輝かせる 服部隆之 

人間賛美の堂々たるメロディに音楽そのものが“ドラマ”であることを感じます。
聴いている私たちの人生までも輝き始める音楽の深みは、服部隆之の持つ人生観に支えられています。1990年代から活躍している作曲家が今も第一線で活躍していることにも驚きと感動があります。

人気を博した『王様のレストラン』は音楽でも注目されました。レストランの優雅な雰囲気と忙しい厨房の活気は音楽を聴くだけで生き生きとよみがえるから不思議です。

胸をはって生きることを後押しする『HERO』の力強いサウンド、重厚な音楽に徹した『半沢直樹』。生きる誇りを感じます。来年は大河ドラマ『真田丸』で音楽を担当、私たちの人生を輝かせるオープニング曲が聴けそうです。

新しい感覚がドラマの世界に深みを与える 菅野祐悟

『ガリレオ』、『SP 警視庁警備部警護課第四係』、『Mr.Brain』の個性的な楽曲を手掛ける菅野祐悟。口数の少ない登場人物たちの心臓の高鳴りや強い意志が見事に表現されていました。スリリングな展開の作品ばかりではなく『不毛地帯』『軍師官兵衛』の骨太な人間描写を濃厚に表現する楽曲も担当し、その才能にほれぼれします。『新参者』では、ぶつかったり、すれ違ったりする人間模様が味わい深く表現されています。

作曲家としてだけでなく近年は画家としても活動をしている菅野祐悟。他分野での経験も、彼の音楽を豊かにする要因となっているのでしょう。

日常がキラキラと動き出す緑色のメロディー 富貴晴美

『マッサン』で彼女の名前を知った人は多いのではないでしょうか。音符一つひとつがそよ風のように吹き抜ける不思議なチカラと優しさを感じます。楽器の持つ生命力に心が洗われるように思います。繊細で流線的なメロディーは新しい試みを恐れず、しかも力まずしなやかに挑戦する彼女の姿勢から生まれてくるようで、それがとても心地よく感じます。

『花嫁のれん』シリーズをはじめ、東海テレビ、CBC、中部日本放送と東海エリアのドラマに縁が深い彼女ですが、さらに活動のフィールドを広げ私たちを楽しませてくれることでしょう。