日本株ベストバイ50銘柄第6位の実力とは?
日本株ベストバイ50銘柄第6位!他社にはない技術で中長期的な成長が見込まれるバイオ企業をご紹介します
今回はその絶好調なベストバイ50銘柄の中から、6月のランキングで4位、7月のランキングで6位のバイオ医薬品企業、そーせいグループ<4565>をご紹介したいと思います。
グローバルに医薬品開発に取り組む日本発バイオ医薬品企業
そーせいグループ<4565>は、Sosei R&D、アクティバスファーマ、JITSUBO、そーせい、そーせいCVC、ヘプタレスの6つの子会社を通じて新薬の開発、既知の医薬品および医薬品候補物質の新規用途の探索等を行っている創薬ベンチャーです。研究開発費が先行するため、営業赤字が続いていましたが、2011年の緊急避妊薬ノルレボ錠、慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療薬の発売により、2012年からロイヤリティ収入が入り、2013年3月期からは黒字転換。好調な業績が続いています。
他社にはない技術で中長期的な成長が見込まれる
加えて、同社は他社が持っていない技術を獲得したことで、中長期的な収益源の獲得が期待できます。アクティバスのナノ粉砕技術、JITSUBOの高効率ペプチド製造技術「モレキュラーハイビング」、新規ペプチド創薬技術「ペプチューン」、ヘプタレス社のStaR技術は、他社にはない強い競争力だと言えます。2026年に現在の収益基盤の期限切れが迫っていますが、これらの技術によるパイプラインは現在10本以上。まだ初期段階のものもある為、リスクが全くないとは言えませんが、同社が、「全てのプロジェクトが‘first/best-in-class’または優れた次世代製品の可能性 がある」、としていることからも、大いに期待できると思います。
2016年3月期も、「シーブリ」及び「ウルティブロ」のロイヤリティ収入並びに米国における同薬の承認取得に伴うマイルストン収入、更にはヘプタレス社が保有するパイプラインの導出に伴う一時金マイルストン収入があるものと予測されます。
また英ヘプタレス社の買収で19年の収益が従来予想の3倍近い水準まで伸びるとしていることから、中期的にも収益増が望めると思います。
国内製薬会社・バイオ企業の平均ROEは8.6%、これに対し海外では30.9%となっています。同社はグローバル基準を採用し、2019年の目標ROEを30%以上とし、2016年3月期予想では29.44%と、国内製薬会社の中でも高い水準とする見通しです。
株価は日本の株式市場でバイオ関連株が総じて調整基調に入っていることもあり、同社株も現在調整基調に入っていました。しかし、英ヘプタレス社がアストラゼネカ社の複数のがん種を標的とするがん免疫療法開発での提携に関する共同発表のお知らせが発表されると株価は急伸しています。今回の契約により英ヘプタレス社は1000万米ドルの契約一時金に加え、早期達成が?込まれる前臨床研究結果および臨床試験開始に応じて相当額のマイルストンを得ます。さらに、予め定められた開発および販売の?標の達成に応じて、総額500 百万?ドルを超える開発および販売マイルストンや、販売高に応じた最大?桁比率の段階的ロイヤリティを受領することが可能となります。
目先はこれを材料として株価の急騰が続いているところですが、これから狙うのであれば、一旦落ち着いたところを狙っていければ良いと思います。
参考:日本株通信
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