ラグの形やサイズを選ぶコツ1:暮らし方を想像する
円形のラグは、空間を仕切らない効果があるので、お部屋を広く見せる効果もあります
ラグの形やサイズを決めるとき、まず大切なことは、「こんな生活がしたいなあ」と想像してみることです。例えば、家でテレビを見るときは床にごろごろしながら見たいなあ。子どもを床で遊ばせたいなあ。空間をゆるく区切りたいなあ。インテリアのアクセントにしたいなあ……などと、いろいろ想像できると思います。
というのも、暮らし方によって、ラグを選ぶ形や、大きさは違ってくるからです。
■テレビを見るとき、床でごろごろしたい場合
寝転んだときに足がはみでてしまわないくらいの大きさはほしくなります。また、おそらく長方形のほうが使いやすいと思います。
■子どもを床で遊ばせたい場合
子どもをどのスペースで遊ばせるかによって大きさは違ってきますが、少し大きめサイズを選んだほうが、子どもたちはのびのび遊べるのではないかと思います。フローリングに傷をつけてしまう心配も、少し大きめのサイズを選ぶほうが安心です。
■インテリアのアクセントにしたい場合
お部屋の大きさ、選ぶ色やデザインにもよりますが、あまり大きくしすぎると、他のインテリアのイメージを壊してしまう場合もあります。また逆に小さすぎると、せっかくのアクセントがアクセントにならない、なんてこともあります。
■空間をゆるく間仕切って過ごしたい場合
リビングにたたみスペースをつくって、空間をゆるく間仕切ることがあると思いますが、ラグをおくことで同じ効果を発揮します。逆に、ラグは敷きたいけど空間は間仕切りたくない場合は、円形のラグを選ぶことで、インテリアの一部に溶け込ますことも可能です。
このように、自分の暮らし方を想像しながらラグを選ぶと、失敗なく、自分にぴったりのラグを選ぶことができます。
ラグの形やサイズを選ぶコツ2:ソファより少し大きめのサイズを選ぶ
ソファの端から少しラグが出るくらいの大きさが、インテリアを綺麗にまとめるポイント
多くの方は、ソファの前のスペースにラグを置くことを検討されているかと思います。その場合、ソファの幅より少し大きめのサイズを選ぶことがポイントです。少し大きくすることで、インテリアが綺麗にまとまります。
一般的に、3人がけのソファの大きさは190cm程度のものが多い(肘掛けがあるタイプのものなどはもう少し大きいものもあります)ですが、この場合、200cm程度のサイズがおすすめです。ソファの幅プラス10
cm程度が綺麗にまとまるポイントです。
ちょっと余談になりますが、既成品ラグサイズは、200cmというのが大変多いです。多くのメーカーが、3人がけのソファサイズを想定してラグを作っているので、200cmのサイズであれば、選択肢もたくさんあると思います。
■ラグの長さの選び方
センターテーブルをはさんでソファの反対側にもすわることができます
ポイント1:ソファの足にラグを乗せられるサイズであること。ソファの足をラグにのせることによって、ラグのズレを防止することもできます。
ポイント2:ソファの反対側の場所(センターテーブルをはさんで向かい合って座る場所)も、座って使うことがある場合は、センターテーブルの端から60cm程度は大きいサイズを選ぶと、余裕をもって座ることができます。
ソファの足を乗せず、テーブルの下だけ敷くという選択もありますが、ラグが滑りやすくなるので、下にすべり止めシートを敷いてからラグを敷くことをおすすめします。
ラグの形やサイズは、全面に敷きこむタイプがやっぱりおすすめ
ラグの形やサイズのお話をしてきましたが、僕はやっぱり、敷き込みをおすすめします。ラグはインテリアのアクセントとして、大変有効なものだと思いますし、寒さをしのいだり、寝転ぶスペースにだけ敷いたり、季節によって敷き替えたり、とても楽しいアイテムの1つです。ですが、ラグと敷き込みでは生活の仕方は大きくかわります。
カーペットを敷きこむと、家全体が生活できる空間になります。廊下や階段に座っておしゃべりしたり、子どもたちが廊下や階段で遊んだり、赤ちゃんが家中ハイハイしたり。
ラグを敷き込んだ階段で、子どもたちが遊ぶことも
最後に、ラグを選ぶときには、もちろん形やサイズも大切ですが、「素材」がもっとも大きな要素です。以前の記事「カーペット選びのポイント(素材編)」にも書きましたが、ぜひウールのラグを選んでください。夏も冬も、お子さんもおじいちゃんおばあちゃんも、お父さんお母さんも、快適な生活ができますよ!
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