プリザーブドフラワー

カーネーションのプリザーブドフラワー

母の日のお花「カーネーション」。今回はカーネーションを生花からプリザーブドフラワー加工をする方法をお教えします。自分で手作りするプリザーブドフラワーの中でカーネーションは失敗が「ゼロ」のお花。生花から順を追ってプリザーブドフラワーにする過程をご紹介します。

長井 睦美

執筆者:長井 睦美

プリザーブドフラワーガイド

カーネーションを生花からプリザーブドフラワー加工しましょう。

カーネーション生花

赤いカーネーション


母の日に大好きなお母さんへ、感謝を込めて送るカーネーション。 このカーネーション、実は自分で簡単にプリザーブドフラワー加工が出来るお花です。しかも失敗なく、誰でも生花からプリザーブドフラワーに作る事が出来ます。

【関連記事】【母の日】本当の由来とカーネーション


カーネーションの水揚げ(しっかりと水分を吸水させましょう)

カーネーション生花

カーネーション水揚げ

カーネーションは丈夫なお花なので見た目はしっかり咲いているように見えても、お花の中の水分が減っている事があります。プリザーブドフラワー加工する際は、事前に1時間くらい花瓶やコップにお水を入れて水を吸水させて下さい。

もし、明らかに元気が無い状態のときは、茎を水の中に浸けて水の中で切り口を切り直して下さい。

この作業は「水切り」と言います。切り口の状態が悪いと、お花は充分に水分を吸い上げる事が出来ません。

 

カーネーション生花

 

水の中で茎を切るのは茎に空気が入らないようにする為。切り口から空気が入ると茎の導管内で気泡となり、水の移動が止まってしまう事があります。

「水揚げ」をしっかりとした元気なカーネーションでプリザーブドフラワー加工をしましょう。

 

カーネーション脱水の準備

カーネーション生花

カーネーションを切る

カーネーションの花首を茎を1.5センチくらい残して切ります。

 

カーネーション生花

カーネーションの花首

こんな風に花びらの下のふっくら膨らんだ額の下の茎の部分1.5センチのところを切ります。

なお今回は茎の部分はプリザーブドフラワー加工はしません。

 

 カーネーションの脱水の手順

カーネーション生花

脱水液の準備

1.脱水液の準備
今回は5輪のカーネーションを脱水しますので少し大きめの容器を用意します。もちろん、ふたの出来る容器を用意して下さい。

 

カーネーション生花

カーネーションを入れたところ

2.切り取った花首を順番に入れる
カーネーションの花びらは丈夫なのであまり気を使わずにどんどん入れて下さい。また、お花の向きや上下は気にせずに入れて下さい。

 

カーネーションプリザ

ふたをしたところ

3.蓋をして数日間置く
蓋の上に花を入れた日や時間、お花の名前や数などを記録したテープを貼っておくと後から花を取り出すときの目安や再利用する時に便利です。このまま。最低2日間は置いて置きましょう。

 
ちなみに、カーネーションの花びらは何枚くらいあるかご存知でしょうか? 種類にもよりますが6センチくらいのこのカーネーションで70枚ありました。中心部は「ぎゅっ」と詰まっているので脱水液が浸透しにくく、保存液も入りにくいので注意が必要です。

【ここがポイント!】カーネーションは脱水液、保存液には1週間以上浸けこむ方が綺麗に仕上がります(もっと長くても大丈夫です)。

カーネーションプリザ

脱水中を横から

5.花の色が抜ける
カーネーションを脱水液に入れるとすぐにお花の色が抜け出します。緑色のガクの部分は少し時間が掛かり、8時間から12時間以上掛かる事もあります。

 

カーネーションプリザ

脱水完了

6.脱水完了
ガクの緑の色もしっかり抜けています。

 





 カーネーションの着色

カーネーションプリザ

保存液を準備

1.保存液(着色液)を準備
今回は母の日のカーネーション、もちろん真っ赤に仕上げます。「レッド」の保存液(着色液)を準備しましょう。保存液に移し変えるのは一輪づつ、順番に仕上げて移し変えるのでカーネーションが一輪入る大きさのふたのついている容器を用意します。

 

カーネーションプリザ

脱水液から取り出す

2.脱水液をしっかりと落とす
周りに飛び散らないように気をつけて 脱す液を軽く振り落とします。

 

 

カーメーションプリザ

保存液に入れる

3.準備した保存液(着色液)に入れる

 

カーネーションプリザ

保存液のふたをする

4.数日間浸け置き
カーネーションを入れたらふたを閉めましょう。このまま3日以上浸けて置いて下さい。

 


カーネーションの洗浄

生花からカーネーションのプリザーブドフラワーを作る最後の仕上げです。

カーネーションプリザ

保存液から取り出す

1.カーネーションを保存液か引き上げて下さい。お花全体にしっかりと赤い色が着色されていたら大丈夫です。




カーネーションプリザ

洗浄液を準備する

2.洗浄液を用意します。洗浄液は最初のカーネーションを脱水した時の液を容器に取り分けて準備します。






カーネーション生花

洗浄液に浸ける

3.準備した洗浄液に保存液(着色液)から取り出したカーネーションをそっと浸けます。赤い色が洗浄液に出てきて洗浄液も赤くなり、ちょっと心配になりますが、がまん、がまん。そのまま、30秒から1分くらい浸けて置きます。



カーネーションプリザ

カーネーションを取り出す

4.洗浄液からそっと取り出し、余分な液を振り落とします。少し色が薄くなったように感じますが、乾くと色が戻り、濃くなります。





 カーネーションの乾燥

カーネーションプリザ

乾燥

風通しの良いところで乾燥させて仕上がりです。直射日光にはあてない下さい。2~3日で乾燥します。




仕上がったカーネーションで制作をした母の日のアレンジメントです。お母さんに感謝を込めて「THANKUS MAMA」のピックを添えて、「Mather's day」のシールをラッピングしました。
カーネーションプリザ

母の日カーネーションアレンジ大


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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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