2015年はフィンランドを代表する作曲家、ジャン・シベリウスの生誕150周年を記念して、同氏ゆかりの場所で様々なイベントが開催されていました。シベリウスの時代から現代まで続く場所が、デザインに彩られたヘルシンキの街並に共存しているというのは、ヨーロッパの街並の中でもユニークで魅力的です。そんなシベリウスゆかりの地から、3つのスポットをご紹介します。
歴史の魅力をまとったインテリアのおすすめスポット
お酒の大好きだったシベリウスが行きつけにしていたのは、ヘルシンキ唯一の五つ星「ホテル・カンプ」内のブラッセリーやバー。■Brasserie Kamp(ブラッセリー カンプ) *リンク先はフィンランド語と英語のサイトです。
「Brasserie Kamp(ブラッセリー カンプ)」は、伝統料理にモダンなスタイルを加味した内容で非常に食べやすく、味の好みが保守的な方にも楽しんで頂けるように感じました。店内のインテリアもお料理と同様、クラッシックで非常に重厚感がありながらも、都会的なリラックスした雰囲気が漂います。
身に触れるアイテムはどれも上質で、特に印象に残ったのは椅子です。肘あて部分に動物の顔が彫刻され、鋲留めされた生地張りの内部にはスプリングが入っているのか、非常に座り心地がよかったです。ただ、座面が高くて脚が床にギリギリつく感じでした。そこは、ウェイターの方が浅めに椅子をセッティングしてくれる等、一流のサービスを受ける事ができます。
エスプラナーディー通りからの入り口。晴れた日は、テラス席のガラスがオープンになります。
ホテル内からの入り口の様子。胸躍るクラッシックスタイルです。
Brasserie Kamp(ブラッセリー カンプ)
住所:Pohjoisesplanadi 29, 00100 Helsinki, Finland
電話番号:+358 9 5840 9530
■Hotel Kamp(ホテルカンプ)/ヘルシンキ *リンク先はフィンランド語と英語のサイトです。
「カンプ」のインテリアはどこをとっても素晴らしいのですが、自宅でも真似できそうな箇所として、窓辺のファブリックづかいが秀逸でした。中庭に面した窓辺に置かれたソファーには、アクセントカラークッションがカーブに沿って押しこめられています。これが腰にフィットして心地よく、またソファーと共布にするのではなく、カーテンやベッドのフットスロー(靴のままベッドに横になれるように敷かれたベッドカバーのうえからアクセント的にかけられた布)とコーディネートされた様子が、エレガントながらも遊び心がありました。
ホテルの窓辺の1コーナーを真似てみるのも
3重のカーテンで窓辺を演出し、プライベートを確保
Hotel Kamp (ホテル カンプ)
住所:Pohjoisesplanadi 29, 00100 Helsinki, Finland
TEL:+358 9 576111
■KAPPELI(カッペリ) *リンク先はフィンランド語と英語のサイトです。
1867年創業の歴史ある「KAPPELI (カッペリ)」は、世紀末の頃は芸術家達の社交場だったらしく、シベリウスもお気に入りだったそうです。鉄骨造で、全面ガラス張りの開放的な作りをした店内は、入り口右側がレストラン、中央がバー、左側がカフェになっています。
レストランはたっぷりと食事をとりたい方にはいいかもしれませんが、カフェで軽食をとるのもおすすめです。暖かいスープや、サーモン等のフィンランド料理を気軽に楽しむ事ができます。店内の角には小さなガラスの円形ソファー席もあり、公園を行き交う人を見ながら、ゆったりと寛いだ時間を過ごす事ができます。
カッペリのカフェテリアで開催された、ランチコンサートの開演前の様子
<データ>
KAPPELI(カッペリ)
住所:Etelaesplanadi 1, Helsinki 00130
電話番号:+358 10 7663 880
営業時間:毎日10:00~24:00
いかがでしたか?
フィンランドに行かれる際には、是非参考にしてみて下さい。次回は、フィンランド郊外の街・ハメーンリンナと、ヘルシンキからフェリーで2時間で行けるエストニアの首都・タリンで見つけたインテリア好きの為の厳選スポットをご紹介します。