前ページでは、フィンランドのデザインブランドの背景をご紹介しました。ここではデザイン・ディストリクトの中から、インテリア好きの方におすすめしたいスポットをご紹介します。
デザイン・ディストリクトのおすすめの楽しみ方
ショップのインテリアやラッピング、カタログまでの世界観の出し方を、本場の雰囲気丸ごと味わうのが一番の楽しみ方です。昨今の北欧ブームの恩恵で、ほとんどのアイテムは東京で買えてしまう、という事実もあります。そういう意味では「デザイン ミュージアム」や「キアズマ(フィンランド現代美術館)」に併設されたミュージアムショップやセカンドハンドショップで、日本で手に入りにくいビンテージを購入することをお勧めします。フィンランドのデザイン史を沢山の展示から見て学び、時代の流れを理解して購入し、家で旅の思い出とともに使う喜びを味わう。そういったダイナミックな体験をお土産として持って帰れるコースをご紹介します。
木のボタンから始まったデザインブランド「アーリッカ」。ラッピング用シールにも、ブランドのシグネーチャー・ウッドビーズが
デザイン・ディストリクトの厳選スポット2選
■Design Museum(デザイン ミュージアム) *リンク先はフィンランド語と英語のサイトです。クラフトマンシップとデザインの融合の歴史がわかる博物館。1870年から2014年までのフィンランドデザイン史上、重要なプロダクトが展示されています。2014年はアップサイクル(ただのリサイクルとは違い、デザインを加えることで、元々のものよりも価値を上げる再利用の新しい手法)で有名なブランド「GLOBE HOPE」のバッグが展示されていました。*リンク先はフィンランド語と英語のサイトです。
展示内容がどれぐらい楽しめたか、エントランスチケットシールを返す位置で評価する合理的&キャッチーなデザイン
地下のワークショップ用の部屋の様子
北欧デザインの歴史の中には、このような家具も。名作家具や、陶器、洋服とジャンルを分けない展示がデザインに対しての懐の深さを感じさせます。
Design Museum(デザイン ミュージアム)
住所:Korkeavuorenkatu 23, 00130 Helsinki
TEL:+358 9 6220 540
営業時間:火曜日/11:00~20:00
水曜日ー日曜日/11:00~18:00
休業日:月曜日
1950~70年代の北欧デザインのビンテージを扱うショップ。ヘルシンキ中心部のアンティークショップよりも、ヒエタラハッティーのマーケットよりも、豊富なアイテム数と良心的な価格です。入り口近くはガラクタのようなものも置かれていますが、お買い物をじっくりしたい方は1~2時間は必要です。
このエントランスからは想像もできないほどの広い空間に、ビンテージが山の用に売っています
梱包材は持参して行かれることをお勧めします。特にビンテージアラビアの珍しいアイテムが豊富です。
アラビアのシリーズも、この物量です。それが何百シリーズも展示されています。
<データ>
Fassani & Helsinki Secondhand
(ファサーニ&ヘルシンキ セカンドハンド)
住所:Korkeavuorenkatu 5, 00130 Helsinki
TEL:+358 9 2609 970
営業時間:
6月-8月/11:00~18:00
*金曜日/11:00~17:00
*土曜日/11:00~15:00
9月-5月/11:00~18:00
*土曜日/11:00~16:00
休業日:日曜日
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