写真撮影/風景・夜景を撮る

【風景撮影ナビ1】海を撮影する(2ページ目)

新しい連載シリーズのスタートです。タイトルは「風景撮影ナビ」。毎回テーマを決めてビギナーを対象にした風景写真撮影のポイントを紹介していきます。風景写真を撮るときの参考にしていただけるよう頑張って執筆していきたいと思ってます。1回目のテーマは「海」です。

瀬川 陣市

執筆者:瀬川 陣市

写真撮影ガイド

「波」は高速シャッターで撮ると形が現れます

海への視点をクローズアップさせて「波」に着目してみましょう。海の状態によって穏やかな波、激しく打ち上げる波などさまざまな表情を見せる波も被写体としては見逃せません。

波の撮り方も様々な手法でアプローチできますが、波の一瞬の動きを捉えてみるのもおもしろいです。波の動きを捉えて撮るには、シャッター速度を高速に設定します

作例の写真はシャッター速度、1/1600で撮影しました。一瞬打ちあがった波の形を捉えています。これより高速に設定すればさらに瞬時の動きを写真に撮ることができます。

シャッター速度を高速に設定する方法は、シャッター速度優先モード(「S」モードと表記、キヤノン製は「Tv」モード)を選択してシャッター速度を設定します。また波をクローズアップで撮るには望遠レンズが必要です。

海の撮影

波の動きを捉えた写真。シャッター速度、1/1600にて撮影。


夜の海を撮ってみよう

海は太陽の光があるうちに撮影することがほとんどですが、夜の表情を狙ってみるという手もあります。ただ、真っ暗な海を撮るというのではなく、波止場や港などで周りの光が波に反射した風景を捉えます。

外灯などの光が反射した波の表面は、よく見てみると様々な色のライトが波の形になって見えています。

夜の波の反射を撮影するでは、シャッター速度が遅くなり手ぶれを防ぐために三脚が必要です。ピントは海面に合わせておきます。暗くてオートフォーカスがうまく起動しない場合はマニュアルフォーカスに変えてピント合わせをします。

二つと同じ表情は生まれない波の反射の表情も海の風景として興味深い撮影シーンです。

海の撮影

タワーや港の明かりが反射する海面を撮影。スローシャッターになるので三脚は必要。F8、1/10で撮影。


 
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