美術館

絵もアトリエも魅力的!神戸市立小磯記念美術館

画家などの芸術家の名前が冠された美術館が数多くあるなかでも、今回は昭和を代表する洋画家小磯良平を紹介する「神戸市立小磯記念美術館」をご案内します。

藤田 千彩

執筆者:藤田 千彩

アートガイド

神戸が誇る画家・小磯良平を記念した美術館

神戸市立小磯記念美術館は、神戸市立とついているように神戸ゆかりで、日本近代美術を代表する洋画家の小磯良平を記念した美術館です。

神戸市立小磯記念美術館undefined外観

神戸市立小磯記念美術館 外観


 
1903(明治36)年に神戸で生まれた小磯良平は、東京美術学校(現在の東京芸術大学)の西洋画科で学びました。その後、フランス留学をしたり、東京芸術大学で教鞭をとって後進の指導にもあたりました。1988年に亡くなるまで、女性像や町の景色などをモダンな画風で表現しました。亡くなった翌年1989(平成元)年、2000点にのぼる作品が神戸市に寄贈され、神戸市立小磯記念美術館は1992(平成4)年に開館しました。

小磯良平とゆかりの画家たちの作品が並ぶ

美術館のコレクションは小磯の作品だけでなく、学校を通して関係があった牛島憲之、中西利雄、神戸ゆかりとしてつながりがあった金山平三、鴨居玲など、小磯とゆかりのある画家たちの作品も含まれます。こうした作品をさまざまな側面から取り上げた展覧会は、年間5本前後開催されています。

私のおすすめは、神戸市内に実際あった小磯のアトリエを、美術館の敷地に移築していること!キャンバスをたてかけるイーゼルや、絵具が山のように盛られたパレットを見ていると、今でもそこで小磯が制作していて、その様子を見ているかのような気がします。

移築された小磯良平のアトリエ

移築された小磯良平のアトリエ


 
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