動作がサクサクなのはC300MA?
ChromebookはCPU自体はあまり速くありませんが、非常に軽快に動作します。これはブラウザしか動かさないためで、余計なプログラムを動かしていないおかげでしょう。Windowsとはまったく異なるので、ベンチマークなどで定量的に比較することはできませんが、C300MAの動作の軽快感はほとんどの状況下でX205TAを超えていると感じます。
メンテナンス
Chromebookにはアップデートやセキュリティ的なメリットもあります。OSのアップデートは1ヶ月に2回程度自動的に行われ、準備ができるとステータスバーに更新することを要求するアイコンが表示されます。これをクリックすると再起動し、OSを更新します。OS以外のアプリなどのアップデートは自動的に行われ、ユーザーが自分でアップデートする必要がありません。Chromebookのユーザーはほぼメンテナンスフリーで使うことができるのが大きなメリットです。
ディスプレイ
X205TAのディスプレイは11.6インチ、C300MAは13.3インチで同じ1336×768ドット。コントラストや発色などの表示の美しさはC300MAのほうが上回っている印象です。しかし、X205TAも実用レベルはクリアしています。キーボード
キーボードタッチはX205TAのほうが柔らかい感じで、コンパクトなボディの割にはストロークがあり、疲れにくい感じ。C300MAは初動に抵抗感があり、クリック感がある感じですが、普通にタイプしやすい印象です。ディスプレイサイズが異なるため、キーピッチ(キーとキーの間隔)がC300MAのほうが一般的なPCに近いです。単純にどちらがタイプしやすいか?と言えば、C300MAのほうがタイプしやすいですが、X205TAもコンパクトなボディの割にはタイプしやすいキーボードを実現しています。
携帯性とバッテリ駆動時間
X205TAが約980gという軽量さであるのに対して、C300MAは約1.4キロ。C300MAは常時携帯するにはやや重い印象ですが、X205TAはより持ち運びやすい軽量さを実現しています。バッテリ駆動時間に関しては実際に使ってみると、C300MAは実際に9~10時間駆動できるのに対して、X205TAの駆動時間は8時間程度で、C300MAのほうが長時間駆動できます。しかし、8時間程度動作すれば、モバイルPCとしては合格点でしょう。
どちらを選ぶ?
価格的には現在、どちらも3万円程度であるC300MAとX205TAですが、ここまで話をしてきたように、かなり特性は異なっています。モバイル用途として活用したいならばX205TAがオススメです。
C300MAはより汎用的なノートPCとして使えるものが欲しい人にオススメなのですが、Chrome OS搭載ということで、Windowsと異なるものである覚悟は必要です。ただし、Chromebookは価格の割に軽快に動作し、普通のWindowsパソコンよりも長期間に渡って使えるのではないか?と思います。
Chromebookについて詳しく知りたい人は、「はじめてのChromebook」(インプレスR&D)もぜひ参考にしてください。