ノートパソコン/ノートパソコンの選び方

Chromebookはどう?ASUSの3万円PCでお買い得なのは(2ページ目)

前回、ASUSの「X205TA」を紹介しましたが、ASUSにはほかにも3万円程度で買えるノートPCがあります。それが「C300MA」です。これはOSにChrome OSを搭載しており、Chromebookと呼ばれWindowsとは異なります。日本ではまだあまり馴染みがありませんが、アメリカでは急速に普及が進んでいる端末です。この記事ではあなたがC300MAとX205TAのどちらを選ぶべきか?を紹介します。

一条 真人

執筆者:一条 真人

デジタルガイド

動作がサクサクなのはC300MA?

ChromebookはCPU自体はあまり速くありませんが、非常に軽快に動作します。これはブラウザしか動かさないためで、余計なプログラムを動かしていないおかげでしょう。

Windowsとはまったく異なるので、ベンチマークなどで定量的に比較することはできませんが、C300MAの動作の軽快感はほとんどの状況下でX205TAを超えていると感じます。

メンテナンス

Chromebookにはアップデートやセキュリティ的なメリットもあります。OSのアップデートは1ヶ月に2回程度自動的に行われ、準備ができるとステータスバーに更新することを要求するアイコンが表示されます。これをクリックすると再起動し、OSを更新します。

OS以外のアプリなどのアップデートは自動的に行われ、ユーザーが自分でアップデートする必要がありません。Chromebookのユーザーはほぼメンテナンスフリーで使うことができるのが大きなメリットです。

ディスプレイ

X205TAのディスプレイは11.6インチ、C300MAは13.3インチで同じ1336×768ドット。コントラストや発色などの表示の美しさはC300MAのほうが上回っている印象です。しかし、X205TAも実用レベルはクリアしています。

ならび

C300MA(左)とX205TA(右)


キーボード

キーボードタッチはX205TAのほうが柔らかい感じで、コンパクトなボディの割にはストロークがあり、疲れにくい感じ。C300MAは初動に抵抗感があり、クリック感がある感じですが、普通にタイプしやすい印象です。

ディスプレイサイズが異なるため、キーピッチ(キーとキーの間隔)がC300MAのほうが一般的なPCに近いです。単純にどちらがタイプしやすいか?と言えば、C300MAのほうがタイプしやすいですが、X205TAもコンパクトなボディの割にはタイプしやすいキーボードを実現しています。

携帯性とバッテリ駆動時間

X205TAが約980gという軽量さであるのに対して、C300MAは約1.4キロ。C300MAは常時携帯するにはやや重い印象ですが、X205TAはより持ち運びやすい軽量さを実現しています。

バッテリ駆動時間に関しては実際に使ってみると、C300MAは実際に9~10時間駆動できるのに対して、X205TAの駆動時間は8時間程度で、C300MAのほうが長時間駆動できます。しかし、8時間程度動作すれば、モバイルPCとしては合格点でしょう。

どちらを選ぶ?

価格的には現在、どちらも3万円程度であるC300MAとX205TAですが、ここまで話をしてきたように、かなり特性は異なっています。

モバイル用途として活用したいならばX205TAがオススメです。

C300MAはより汎用的なノートPCとして使えるものが欲しい人にオススメなのですが、Chrome OS搭載ということで、Windowsと異なるものである覚悟は必要です。ただし、Chromebookは価格の割に軽快に動作し、普通のWindowsパソコンよりも長期間に渡って使えるのではないか?と思います。

Chromebookについて詳しく知りたい人は、「はじめてのChromebook」(インプレスR&D)もぜひ参考にしてください。



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