投資信託/投資信託(ファンド)の基礎を学ぼう

投信の分配金、「受取型」「再投資型」どちらを選ぶ?

投資信託の分配金は、決算が行われる際に支払われます。「毎月分配型」や「毎月決算型」と呼ばれる投資信託は、原則として、決算を毎月行い、分配金が支払われます。この分配金、多くのファンドで購入時に受取方法が選択できることをご存知でしょうか。詳しく見ていきます。

篠田 尚子

執筆者:篠田 尚子

投資信託ガイド

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分配金の受取方法には2種類ある

分配金の受け取り方法とは

分配金の受け取り方法とは

分配金の受取方法としては、そのまま現金で受け取る「受取型」と、支払われた分配金で同じ投資信託を追加的に買い付ける「再投資型」の2種類が用意されています。定期的な現金収入のニーズがある方は「受取型」を、足元で現金収入のニーズがない方は「再投資型」を選択することで保有口数を増やし、複利効果に期待するというのが良いでしょう。

なお、目論見書上は「受取」、「再投資」ともに可能と記載がなされていても、販売会社によっては「受取」のみ、「再投資」のみの場合があります。特に、受取を希望される方は、購入前にお取引のある販売会社に必ず確認してください。

「再投資」でも税金はかかる!

さて、ここで改めて強調したいのは、分配金の支払いの有無、増額、減額は、投資信託の運用を担う運用会社の判断で決まるということです。投資家サイドで選択が可能なのは、あくまで分配金の支払いが決定した後の受取方法のみで、「受取型」と「再投資型」、どちらを選択しても都度税金がかかることに変わりはありません(ただし、NISA口座を除く)。

一般的に、決算回数の少ないファンドの方が分配金を払い出すための負担が少なく、決算の度に課税されることもないため、運用効率が良い傾向にあります。最近は、毎月分配型と同じシリーズで「年1回決算型」や「年2回決算型」が展開されていますので、定期的な分配ニーズのない方はこうした決算回数の少ないファンドも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
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