連窓で明るく風通しのよい家に
輸入住宅の外観を見ると、複数の窓を並べて配置していることが多いのですが、このように窓が並んでいる状態のことを「連窓」といいます。輸入住宅では連窓という手法を用いることが多く、外観デザインのポイントとなっています。例えば、輸入住宅でよく見かける優美なラインが魅力的な弓形の出窓(ボウ・ウインドウ)も、上げ下げ窓を4~5つ並べて弓形に張り出した連窓でつくり出すことができます。
2つの縦長の窓にサークルトップを組み合わせた例
このように幅の狭い窓でも、窓の組み合わせや並べ方を工夫することで、十分な光や風を取り込み、明るく居心地のよい住宅をつくることができるのです。
窓の選び方と配置が外観デザインを左右する
美しい外観をつくりあげるには、窓選びと配置の仕方がカギとなります。窓選びのコツは、種類を抑えること。1軒の家で、あまり多くのサイズや形状の窓を採用するより、いくつかに厳選しましょう。まとまりが生まれ、統一感のある外観になります。そして、ファサード(建物の正面)に連窓を持ってくるなど、ポイントとなる「外観の見せ場」をつくるとよいと思います。
窓の配置を考えるときは、採光や通風だけにとらわれないように。室内からだけ考えてはダメです。1階の窓の並び方や、1階と2階の窓のラインがそろっているかなどを気にしながら決めていかないと、まとまりのない外観になってしまいます。
そういった意味では、どんな窓を選ぶか、どこに配置するかはとても重要なこと。機能や性能面だけでなく、窓の形状にも気を配るようにしましょう。