家を建てる人の中でも根強い人気を誇る輸入住宅。幅広い年代にファンがいて、輸入住宅かどうかが施工会社選びの決め手だという人もいます。しかし、輸入住宅とはどんな住宅なのか、答えられる人は少ないのではないでしょうか。そこで、今回は、輸入住宅の基礎知識をまとめました。

輸入住宅とはどんな住宅?

輸入住宅とはどんな住宅なのか、実は明確な線引きや、はっきりとした定義はありません。しかし、輸入住宅産業協議会では次のような住宅を輸入住宅と呼んでいます。

「海外の設計思想による住宅を、資材別またはパッケージで輸入し、国内に建築する住宅」

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華のある外観デザインに憧れて輸入住宅を選ぶ人も多いようです
つまり、内外装を海外の住宅のようにしつらえたり、一部の部材に海外の製品を採用していても、設計に海外の思想が取り入れられていないと、輸入住宅とはいえないわけです。

海外の設計思想とは、優れた機能性、ゆったりとした間取り、木の質感などがあげられますが、実は、この海外の設計思想という部分が輸入住宅の魅力と結びついているようです。輸入住宅の魅力とともに、詳しく説明しましょう。

輸入住宅の魅力とは?

輸入住宅を選んだ人に聞いてみると、魅力を感じたポイントとして(1)基本性能の高さ、(2)デザインと素材の質感、(3)オープンな間取りが気に入ったという声が多く聞かれます。

(1)基本性能の高さ
基本性能とは、気密・断熱性、耐震性、耐久性、耐火性など、住宅の住み心地を大きく左右する性能のことです。

輸入住宅という言葉が日本で取り上げられるようになったのは1995年ごろ。輸入住宅は当時の日本の一般的な住宅より、断熱材が厚く、複層ガラスの窓が標準。気密性も高く、冬暖かく夏涼しい住宅でした。また、箱のような面構造となっているため、地震など外からの力を面で受け、耐震性にも優れています。

海外の住宅には、何世代にも渡って住み継いでいくことが前提となっているため、耐久性の高さも求められます。さらに、壁の中に組み込まれたファイヤーストップ材が耐火性にも効果を発揮します。こういった輸入住宅の基本性能の高さを評価する人が多いわけです。

(2)デザイン性
輸入住宅ならではの外観デザインや、木の風合いをいかした室内空間、モールディングや建具などの質感やデザインに魅力を感じる人が多いようです。輸入住宅のスタイルには、北米系とヨーロッパ系がありますが、どちらも100年以上前から大きく変わらない外観スタイルで、そこに魅かれる人も多くいます。また、床材や収納の木製扉に使われている無垢材や、塗装の壁など、素材の質感に魅力を感じることもあるようです。

(3)オープンな間取り
ひとつひとつの空間が大きく、部屋と部屋が連続するような間仕切りの少ないオープンな間取りが可能な輸入住宅は、広々とした開放的な雰囲気を味わえます。これは、気密・断熱性が高いことと、壁で荷重を支える構造によるものですが、輸入住宅の大きな特徴のひとつです。

次のページでは、部材の輸入国と、輸入住宅のスタイルについて説明していきましょう。