「開放的な間取りなのに暖かい」「家の中の温度差がほとんどないので快適」「家では冬でも軽装で過ごせるし、冬布団もいらなくなった」。これらのいずれも輸入住宅を建てた人から聞いた言葉です。暮らし始めてみると、快適度は予想以上だったという満足げな表情が印象的でした。では、輸入住宅がなぜ暖かいのか、その理由を詳しく見ていきましょう。

隙間なく一体化された壁が気密性を高める

実際に住んでいる人が満足するほど、輸入住宅が暖かいのは気密性能と断熱性能が高いからです。なぜ、気密・断熱性能が高いのかといえば、その秘密は工法と構造にあります。

箱のような状態になっているため、地震や風など外からの力を面で受けるのも面構造の特長です

箱のような状態になっているため、地震や風など外からの力を面で受けるのも面構造の特長です

ほとんどの輸入住宅は、2×4工法や木質パネル工法に代表される面構造です。これらの工法では、規格化されたサイズの部材に合板を張って壁(パネル)をつくります。このようにしてできた壁(パネル)を、床・壁・天井として接合して家をつくり上げていきます。

床・壁・天井などは隙間なく強固に一体化され、箱のような状態になるため、気密性が高くなります。これにより、外気温の影響を受けにくく、室内の空気も外に漏れにくいのです。

壁の中に施工された断熱材で高い断熱性を発揮

輸入住宅の多くは壁(パネル)を箱のような状態に組み立てる2×4工法や木質パネル工法でつくられますが、この壁(パネル)の中に断熱材が組み込まれます。この断熱材の入った壁(パネル)をしっかりと接合することで高い断熱性を発揮するのです。

しかし、せっかく断熱材を施工しても、断熱材がずれていたり、隙間があいていると意味がありません。さらに、壁体内結露を引き起こす可能性もあります。ですから、断熱材を隙間なくしっかりと施工することがとても大切です。一部の2×4工法と、木質パネル工法では、工場などであらかじめ断熱材を組み込んだ壁(パネル)をつくり、現場へ運んで組み立てるという方法をとっています。

工場で断熱材を壁(パネル)の中に組み込むことができれば、現場ですべてを施工するより施工精度を保てるので、設計通りの気密・断熱性が期待できることになります。

次のページでは、輸入住宅の窓について見ていきましょう。