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最近よく聞くEDM、ってそもそもナニ?

エレクトロニックなダンスミュージックは、70年代後半から長い歴史を持っています。最近、よく聴くEDM (Electronic Dance Music)についての質問をいただきました。EDM、そしてオススメEDM系アーティストについて書いてみました。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

EDMとは?

久しぶりに、質問に答えるコーナーです。今回のテーマは、EDM (Electronic Dance Music)! 無意識にEBM (Electronic Body Music)と書き間違えるのは、年のせいです(笑)。

まず、質問内容から…
EDMという言葉が世間で使われるようになって久しいですが、じつは自分、EDMが一体何なのかよくわかっていないです。テクノ…とくにプログレッシブハウスと何が違うのか、よくわからないです。

調べてみると、EDMというアクロニムとが使われた始めたのは、ゼロ年代終盤のアメリカのジャーナリズムとあります。本来の意味であるElectronic Dance Musicをそのまま解釈すれば、ほとんどのクラブミュージックになってしまいますが、比較的新しいDJ達による、例えばULTRAなどのイベントでかかるタイプの音楽と考えていいでしょう。EDM自体が音楽スタイルを限定するわけではありませんが、エレクトロハウス(この言葉も曖昧ですが…)、プログレッシヴハウス(ハウスというよりトランスより)、ダブステップの要素が強いトラックが目立ちます。

ULTRAというモンスターフェス

ULTRAは、1998年にマイアミを発祥とする音楽フェスで、2015年も日本のお台場を含めて計10カ国で開催されます。

こちらは2014年のULTRA JAPANの様子…
RELIVE ULTRA JAPAN 2014 (YouTube)

2015年のULTRAはお台場で9月19日~21日の3日間で開催されますが、先行チケットはすでにソルドアウトとなっており、人気を博しています。EDM系の代表的フェスですが、ULTRAの説明にEDMと大々的に書かれているわけではありません。

ULTRA JAPAN (公式)

Calvin Harris

EDMは世界レベルで成長が著しいジャンルとして認識されつつも、マーケティングハイプ的な臭いがする故、批判的な意見があります。まあ、この手の話は、EDMに限ったことではありませんが、EDMと認識されているアーティストにもかなり幅があります。自分が比較的得意なエレクトロ系もあれば、全く知らなかったのもある訳で、EDMと言えど、千差万別かと。

では、EDMと呼ばれているアーティストの中で気になる人たちを紹介しましょう。典型的EDMというよりも、僕のバイアスがかかっています。先ずは、カルヴィン・ハリス(Calvin Harris)。2007年にアルバム『I Created Disco』でデビューした時は、エレクトロポップ~エレクトロディスコとして聴いていました。80年代的テクノポップのルーツも感じる作風です。この時点では、イギリス本国で注目されるものの、アメリカなどを含めた世界レベルの成功には至っていません。

The Girls (YouTube)

カルヴィンが、世界で特にアメリカでの成功を収めたのが、Rihannaをフィーチャリングをした「We Found Love」。この時点では、EDMのカルヴィン・ハリスと認識されており、サウンドも大きくシフトしています。音楽大国の割にはEDM界ではいまいち勢いがないイギリスですが、カルヴィンは孤軍奮闘しています。

18 Months (amazon.co.jp)
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Rihanna - We Found Love ft. Calvin Harris (YouTube)
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