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想像以上に枕は汚い?!質の高い眠りのための寝具ケア(4ページ目)

「最低限やっておきたい、寝汗にまみれた夏の寝具ケア方法」から一歩踏み込んだ、「できるだけやっておきたい、気持ちよく眠るための寝具ケア方法」をご説明します。現実的な範囲で効果的に寝具環境を快適化して行きましょう。

藤原 千秋

執筆者:藤原 千秋

家事・掃除・子育てガイド


「寝具ケア」に一発逆転はなし

クルマ

真夏の車内温度は50度超えが普通……

布団の強力乾燥およびダニ死滅のため、「真夏のマイカー内に布団を運んで熱する」というライフハックが先日テレビ番組で紹介されており、なるほどと膝を打ちました。

ただ、玄関からクルマまでの距離の短い一戸建ての住まいなどなら良いのですが、マンション等の集合住宅(かつ高層階)では、そう気軽に行えず、残念。布団を抱えて階段を下りたり、エレベーターに乗ったり、機械式駐車場からクルマを下ろして布団を入れて別の駐車スペースにわざわざ移動しなければならないので……。そもそも、「自家用車を持っていない」わが家のようなケースもあります。

これは布団ケアに限らないのですが、「強力な一発逆転!」を狙う方法には一考が必要です。聞いて直ぐ実行するならば別ですが、なまじ「一発逆転・速攻性の高い方法」を知ってしまうことにより、「別に今やらなくても良い、いずれやればいい(いつだってできるから)」という先送りの言い訳が生じやすいからです。

やはり大切なのは、

シーツを洗う、布団カバーや枕カバーを洗濯する、干す、といったハードルの低い(しかし、快適性を高める効果は抜群である)ケアを、なるべく「高頻度」に行うこと。

布団乾燥機やエアコン、扇風機などの手近な家電を、これもなるべく「高頻度」に稼働させ、寝具の湿気取りに取りかかること。除湿マットなど併用するのも効果的。

布団やベッドの表面に空気中から降り積もったハウスダスト(花粉など含む)や、布団やベッド内部に生息していたものの死滅したダニの死骸や糞などのハウスダスト(カビなども含む)を、布団掃除機や専用ヘッドなど活用して、これもなるべく「高頻度」に吸引すること。

こういった地道なケアを、いちいち徹底的にではなく、ゆるく「繰り返し」「何回も」行うことなのです。

毎日欠かさず行う必要もありません。でも、できるだけ、これらの地味なケアの頻度を「今よりも少しだけ高めて」みることを試してみてください。

寝室・寝具は一生の3分の1もの時間を過ごす空間です。この場の質を高めること、すなわち「クオリティ・オブ・ライフ」の向上と言って、決して過言ではないはずなのですから。
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