東京都内にたった一つだけ、日本の滝百選に選ばれた滝があります!
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スケールの小さなものから大きなものまで、日本国内の川が流れているあらゆる所で見ることができる滝。
数ある滝の中から、流れ落ちる水の豪快さや周囲の自然との調和などの評価を踏まえて「日本の滝百選」として全国から100の滝が選ばれています。
観光名所の一つとしてピックアップされることも多い「日本の滝百選」の滝ですが、実は東京都内にも日本の滝百選に選ばれた滝が一つだけあるというのをご存じでしょうか。
今回は東京都の西側、自然豊かな多摩地域にある日本の滝百選に選ばれた滝、払沢の滝(ほっさわのたき)をご紹介します。
自然あふれる中に身を置いて、滝ならではの涼をとってみませんか?
払沢の滝(Yahoo! 地図情報)は、東京都の西部、檜原村(ひのはらむら)にあります。檜原村は伊豆七島、小笠原諸島を除いて東京都では唯一の村で、森の木々に囲まれた自然豊かな場所として、ハイキングや登山などのアクティビティが楽しめます。多摩川の支流が造りだした秋川渓谷のさらに上流、北秋川に流れ込む沢に位置している払沢の滝は、その深い森の中にあります。その昔、滝の水が流れる様子が埃や虫などを払うために僧侶が持っていた払子(ほっす)の姿に似ていたことが滝の名前の由来とのこと。
流れ落ちる滝の水の美しさなどから、払沢の滝は日本の滝百選の一つに選ばれました。東京都内で日本の滝百選に選ばれたのは、ここ払沢の滝のみ。貴重な存在ですね。
新宿からたった2時間強で自然あふれる払沢の滝へ
払沢の滝の最寄り駅は、JR東日本 五日市線の終点、武蔵五日市駅。武蔵五日市駅からは西東京バスで約30分、バス停から先も遊歩道を15分ほど歩けば、滝に到着します。武蔵五日市へは新宿から1時間半程度ですから、新宿から払沢の滝までたった2時間強で行くことが可能です。
払沢の滝入口バス停からは、払沢の滝への案内に従って、少しアスファルトの道路を歩きます。途中で左の細い道に曲がり、川を渡った先に払沢の滝への遊歩道の入口がありますが、少しわかりにくいので見逃さないようにしましょう。
遊歩道は、沢に沿って森の中を歩く緩やかな上りの道。時折右や左にカーブしますが、しばらく歩いて行くと水音と共に目の前に払沢の滝が現れます。
払沢の滝は4段に流れ落ちる落差60メートルの滝ですが、一番下の段の滝だけ全体を見ることができます。この滝も落差が26メートルありますので、見応え十分ですね。
流れ落ちる滝から飛び散った水しぶきが気持ち良く感じられ、森の中でたっぷりマイナスイオンを浴びてリフレッシュできますよ。
東京都内で唯一日本の滝百選に選ばれている払沢の滝をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
払沢の滝の他にも檜原村には様々なハイキングコースが用意されていますし、周辺には秋川渓谷 瀬音の湯や日の出町にあるつるつる温泉などの日帰り入浴施設もあります。
ちょっとした休日、自然をたっぷり体感したいと思った時は、払沢の滝を訪ねてみて下さいね。
払沢の滝へのアプローチ
土曜休日には、東京と武蔵五日市を直通するホリデー快速あきがわが運転されます
アクセス:
<鉄道>
中央線 新宿駅から、青梅線 青梅行きの快速電車に乗車し、拝島駅へ。
五日市線の電車に乗り換え、武蔵五日市駅下車。
土曜休日には、東京と武蔵五日市を乗り換えなしで結ぶ「ホリデー快速あきがわ」も運行されます。
武蔵五日市駅 1番乗り場より、西東京バスに乗車。払沢の滝入口バス停には一部の系統(五滝10、五里10、 五18、五里18、五14)しか止まらないので、乗車時には注意が必要です。
払沢の滝入口バス停から払沢の滝まで徒歩約15分。トイレはバス停近くにあるのみです。
<車>
圏央道 あきる野インターチェンジから、国道411号線、都道7号線で武蔵五日市駅前へ。左折して都道33号線(檜原街道)を進み、檜原村役場先のT字路(橘橋交差点)を右折。
少し走ると払沢の滝入口バス停前のY字路にさしかかるので、左折すると村営駐車場があります。トイレは駐車場にあるのみです。
檜原村観光協会のWebサイトに、あきる野インターチェンジから払沢の滝への行き方が写真付きで詳しく説明されていますので、参考にすると良いでしょう。
【関連サイト】
- 払沢の滝 (檜原村観光協会)