快く受諾して頂き、今回は仙台での取材となりました。それではその模様をどうぞ!
バリバリのIT企業なのに、なぜ布ナプキンの事業をされているのかを教えて頂けますか?
それは知らない人にしてみると不思議なことですよね。当社は、代表である岩本が勤務していた大手半導体メーカーを退職し、2007年LSIの第三者検証を専門的に行う会社を設立しました。設立後、女性スタッフだけで新事業が出来ないか?という代表の話が出て、すぐに「布ナプキンをやりたい!」と思いました。スタッフの皆さんです!
そこで社長を説得し、業界は全く違うけれどそんなに良いもので、まだ知らない人が多いのであればチャレンジしてみなさい!という事で3名の女性スタッフと僅かながらの運転資金からスタートしたんです。
最初は3坪ぐらいの小さなお店を出せればいいなと思っていましたが、仙台ではリアル店舗では難しいだろうという予測と資金がありませんでしたので、比較的少ない予算で始められるネットショップをオープンする事になりました。
一から自分達で事業を始めてどんな感じでしたか?
それはもう……大変でした。当初は、布ナプキンを作っているメーカーさんから仕入れて、色々な布ナプキンを販売しよう!と考えていましたが、在庫をたくさん持てないことや既にある他のお店と何も変わらないし、自分たちが本当にお薦めしたい商品が曖昧になってしまう……とすぐに暗礁に乗り上げました。可愛いデザインです!
全く話が通じないので……(笑)写真撮影やページ作成も全て手探り、今見たらすごく恥ずかしいような写真に何時間もかかっていました。本当に何にも知らないところからスタートしたので、勉強になりましたし、何よりも知恵と根性が身に付いたのは大きな利点だったと思っています(笑)
最初始めて3年間は本当に少ししか売れませんでした。毎日悪戦苦闘、頑張っても、頑張ってもなかなかうまくいかず、布ナプキンの良さを伝える術がなく、全力疾走で走っているのに光が見えないような……我々の中では「暗黒時代」と呼んでいる時期です(笑)。
どうやったら手に取らずに布ナプキンの良さや初めての不安を解消して頂けるのか、毎日スタッフで熱い議論を交わしました。本当に濃い3年間でした。今は8年が経過し、スタッフとお客様に支えられて順調に推移しています。スタッフも2007年当時より4倍以上になり、毎日とても賑やかです。
なぜ布ナプキンが女性のカラダにやさしいのかをお話頂けますか?
私自身もそうだったのですが、生理期間の後半になると使い捨てのものを使っていると肌にダメージを受けて、特に肌が弱くなくてもカブれたり、かゆみが出てきます。これは使い捨ての生理用品の場合、中に高分子吸収材というのが入っており、血液(水分)をそのまま生理用品に保持する特性があるので皮膚が蒸れてしまうこと、そして横モレ防止のサイトギャザーなどで更に皮膚が擦れてしまうことにより、肌にダメージを受けやすくなるためです。様々な種類があり、用途により使い分け出来るようになっています。
それから、使って頂いている方からは温かい感覚を感じるとの感想を多数頂いています。布の多重構造ですので、冷え・ムレにくいとも言えます。そういう面で優しいということが出来るかと思います。