住まいのプロが提案「イエコト」/採れたて!最新トレンド&ニュース

「小屋フェス」in茅野でユニーク小屋に親しもう

昨年虎ノ門ヒルズに近い会場で開かれ、多くの来場者を集めた「小屋展示場」の第2弾、「小屋フェス」が2015年7月25日より長野県茅野市で開催されます。今回は16棟の小屋が展示されるほか、ワークショップの新たな試みも。さてどんな内容なのでしょう。

平野 ゆかり

執筆者:平野 ゆかり

別荘・リゾートマンションガイド

「趣味部屋」や「離れ」として使いたい楽しい小屋


ヤドカリ小屋

YADOKARIスモールハウス「INSPIRATION」イメージ図

最近、自由な発想で空間を楽しむ小屋カルチャーが人気を集めています。小屋というと小さい家をイメージされると思いますが、この長野県茅野市で開催される「小屋フェス」に展示されるのは、イメージされているものより、もっと小さいサイズ。日常生活に必要な水回りや電気などが装備されていないものもあります。
自分の趣味部屋や離れが欲しいと思われている方にはうってつけのフェスティバル。セルフビルドできるものもありますから、ぜひ参考にしたいところです。
16棟の小屋から気になるものをいくつかピックアップしてみました。

■HANDS WORK BOOTH ver.2
8角形ドーム

8角形のドーム型小屋のイメージ図

外観は見ているだけでわくわくしてきそう。8角形のドームハウスです。東急ハンズ長野店と夢木香のコラボレーションによるもので、自然を感じ共生する縄文文化の暮らし方と共感することができる、というのがコンセプト。現代の竪穴式住居の提案です。

 
■じゃぱみのこや
じゃぱみのこや

じゃぱみのこやの外観イメージ図

こちらは「畳」が特徴。日本の床材の代名詞である「畳」。「畳」に込められたさまざまな職人の思いを極小空間「じゃぱみのこや」でカタチにしました。設置される場所と設置する人=オーナーのこだわりの逸品をそえることでオリジナルな「和」が表現できます(宮坂畳商事+DesignPot’s)

 
■5角形のミニドーム
ミニドーム

五角形ミニドームは真ん中に薪ストーブを設置できる構造

こちらは底辺が5角形の正20面体のドームハウスです。広さは約4畳半で屋根や壁はテント地仕様の簡易式。まんなかに薪ストーブを設置できるように、屋根の中央部にエントツ用の穴を開けています。正三角形のパネルをボルトで留めるだけなので、セルフビルドも可。テント地を板に変えれば本格的な小屋として使えます(建築工房 藁)

 
■フリーブース
フリーブース

ラーメン構造によるフレームがベースとなり連結して広い空間もできるフリーブースイメージ図

頑丈なラーメン構造で製造したフレームにDIYで壁や内装を施して楽しめるユニット。ユニットを連結することで広い空間も創り出すことができます(キューブスタイル)

 
■丸ごと木の家
こちらは地元の山から出た間伐材を用いた集成材で作った9.9平米の小屋。ですがトイレや浴室、台所などを備えた生活可能なスペース。建築キット化しているとのことです(山匠)

そのほかにもいろいろな建築会社や工房が工夫をこらしたミニマムな空間が販売価格付きで展示されますから、その場で購入も可能です。

ワークショップで1日1棟の小屋をつくる

今回の小屋フェスの新しい試みのひとつが小屋づくりのワークショップ。9日間の期間中、毎日「ライブ小屋ビルディングワークショップ」が開催されます。10:30~14:30の4時間(予定)のワークショップで、朝集まった10名の参加者がどんな小屋をつくるかを相談。プランが決まったところで、地元の間伐材、木材、古トタンなどを使って小屋を建てます。もちろんサポーターがいますので、初心者でもど素人でも大丈夫。その時の場の空気や参加者のアイデアによって、できあがる小屋は毎日違ってくるというスリリングなもの。

小屋のつくりかた

ゼロから造る小屋は、生木を番線で結ぶもっともプリミティブな方法をベースに作ります

今回の展示小屋は16棟ありますから、最終的に9棟の小屋がプラスされ、全部で24棟になる予定です。セルフビルドの基礎知識を見に付けたい人はぜひ参加してみてください。参加料は無料、定員10名で事前申込制になっています。
申し込みはこちらから

「小屋フェス」の概要は以下の通り
開催日:2015年7月25日~8月2日
時間:10:30~17:30
場所:長野県茅野市の尖石遺跡周辺
主催:SuMiKa
共催:茅野市、蓼科塾、茅野市観光協会、茅野商工会議所、楽園信州ちの

別荘地での小屋設置にあたって注意しておきたいこと

小屋の建設にあたっては自治体により規制されている場合がありますので、事前に別荘地の管理事務所または自治体に確認しておきましょう。ちなみに茅野市の場合、条例により別荘地では1区画1棟のみの建築可能となっています。そうする広い土地であっても原則、別荘地と同一区画内に小屋を建てることはできません。ただし、物置や車庫などとして利用される小屋は、用途上不可分の建築物として建てることができます。
自治体によって異なりますので、小屋が建てられるかどうかチェックすることが必要です。

小屋フェスの期間中、地元のおいしい野菜や音楽ライブも開催される予定。また茅野市での田舎暮らしをお考えの方に、茅野市、蓼科塾が共催。移住の相談もできるブースもできるそうです。
会場は蓼科や白樺湖に近い場所ですから、夏休みに別荘を探しがてら参加してみるのはいかがでしょうか?

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます