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太陽光発電はまだ旨味あり

太陽光発電による売電ビジネスは、最終コーナーに突入しました。とはいえ、私はまだ旨味があると思っています。

午堂 登紀雄

執筆者:午堂 登紀雄

ニューリッチへの道ガイド

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太陽光発電はまだまだオススメ!

太陽光発電はおいしいのか?

太陽光発電はおいしいのか?

太陽光発電による売電ビジネスは、最終コーナーに突入しました。とはいえ、私はまだ旨味があると思っています。取単価は下落傾向とはいえ、再生エネルギー戦略を進める政府の方針から読み取れば、一般家庭向けの10kw未満の余剰電力売電までなくなるとは考えにくいので、制度そのものはしばらく続くでしょう。

確かに2009年度の一般家庭向けとなる10kw未満では、買取価格が1kwあたり48円だったのに対し、2015年度は33円(出力制御対応機器の設置義務がある場合は35円)と下がっています。

しかしシステム単価も下がっており、2009年当時の半額以下。10年保証の余剰売電で、投資回収期間は5年~8年前後と短く維持されています。売電量にもよりますが、少なくとも10年間は、余剰売電分は住宅ローンの補填になります。

保証が切れた10年後も、その後約10年から15年程度にわたり(パネルメーカーの出力保証による)、自宅の電気代が削減されるわけですから、これはメリットが大きい。

また、買取単価が大きく下がった10kw以上の産業用は、もうペイしないからダメかというと、必ずしもそうではないと思います。2012年は1kwあたり40円(税抜)で20年の保証でしたが、2015年7月1日以降の連系では1kwあたり27円(税抜)まで下がりました(20年の保証は変わらず)。

仮に1kwが27円で消費税が10%になれば、単価は29.7円。地域・パネルの性能・取り付け方などによって発電量は異なりますが、私の自宅のシステム性能で考えると、それでも年間約30万円の売電収入になる計算です。
保証期間は20年間ですから、もし300万円以内の投資額で済めば、11年目からの10年間は全額が利益となります。

さらに、システム価格はかなり限界値まで下がったとはいえ、メーカー各社も売らなければなりませんから、まだ多少は下がる可能性はあります。また、海外製でも気にしないという人であれば、中国製や台湾製のもっと安いパネルもありますので、さらに投資額は抑えられ、利回りも改善するでしょう。

メリットは小さくなったとはいえ、大きな屋根面積が確保できる人や、たとえば地方で家族分の自動車があり、カーポートを設置すればその屋根も含めて面積を確保できるという人は、検討の余地があると思います。(なお10kw以上の場合、青色申告者向けにグリーン投資減税という減税制度がありますが、平成28年3月31日までの時限立法ですので、注意が必要です)

これはこれでまた魅力だと思いますので、10kw以上でも未満でも、いずれのパターンになったとしても、私は太陽光発電はオススメだと考えています。

参考図書:「知っている人だけ得をする ローン0円住宅のつくりかた」
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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