人気の二世帯ですが、今回はリフォームだからこそ生まれやすい二世帯同居のストレスをご紹介します。リフォームでは新築の時とはまた違った目線が必要です。

新築では起きない?二世帯リフォームならではの同居ストレス

他人同士で住むストレス

リフォームだからこそ生まれやすい同居ストレスがある。

二世帯リフォームには様々なメリットがあり、昨今とくに注目されていますが、注意しておきたいのが、リフォームだからこそ生まれやすい同居のストレスがあるということ。

今回ご紹介するストレスの事例は、1つめが家の構造の問題から起きるもの、2つめがホームとアウェーの意識の差が生み出すものです。

リフォームは今ある家に手を加えて新しい家を作る作業ですから、何もないところにいちから作る新築とは、また違ったところに注意が必要です。

 

構造の問題から生まれる二世帯同居ストレス事例

事例-1
同居に際し、木造2階建ての住宅を1階と2階で分かれて暮らすタイプの二世帯住宅にリフォームした。しかし2階の音が1階に筒抜けで、お互いにストレスがたまっている。

事例-2
玄関を2つ作りたかったが、そうなると階段の位置も動かす必要があり、大幅に予算オーバーしてしまう。諦めたが、生活時間帯がずれるので出入りに気を遣う毎日を送っている。

事例-3
キッチン、浴室、トイレなどの水まわりを分ける予定だったが、2階に浴室を作るリフォームをするとなると、補強などを含め多額の費用が掛かることがわかり、浴室は共用とした。しかし生活スタイルの違いでストレスを感じている。

事例-4
子世帯用に2階に新しく水まわりを作るリフォームをしたが、遅い時間に使うため、1階の親世帯は水音がうるさくて夜眠れない。

事例-5
完全分離の二世帯住宅にリフォームしたが、同居後にメーターを分けるのを忘れたことに気が付いた。その後、光熱費の支払い分担でトラブルになりストレスを感じている。

事例-6
テラスハウスタイプの縦割り二世帯住宅にリフォームしたら、新築と変わらないほどの費用が掛かってしまい後悔している。

リフォームだからこその問題点、費用がかさむものをチェック

建築模型

リフォームで多い上下分離型では音の問題に要注意。

リフォームで作る二世帯住宅で、1階と2階に分かれて暮らす上下分離型が多いのは、リフォームで作りやすい形だからです。

しかしリフォームだからこその問題点もあり、それがストレスの元凶になってしまっているケースも少なくありません。

まずは音問題です。古い木造住宅の場合、2階の音や振動が1階に響きやすく、これは防音フローリングでは防ぐことができません。1階の天井と2階の床の間の構造部分の補強や防音対策が必要ですので、忘れずに計画に入れておく必要があります。

間取りの問題もあります。2階に水まわりを新設する際は、基本は1階の水まわりの上に計画し、また1階の寝室に水音が響かないよう、配管経路などについても充分に対策しておくことも大事なポイントです。

また新築では当たり前のようにできることが、リフォームでは費用がかさんであきらめざるを得ないケースもあります。

例えば階段を移動する、2階に浴室を新たに作るといったリフォームは、構造上重要な壁を移動したり、補強工事や2階への配管、1階部分にパイプスペースを確保したりといった工事が必要になるため費用がかさみやすくなります。

逆に言えば、住宅の既存部分をどれだけ活かすかによって、予算にあわせた計画を立てることができるのがリフォームのいいところ。メーターを分けるのにも、ある程度は費用は掛かりますが、完全分離ならリフォームの時に分けておくほうがストレスは少なくなります。

暮らし方によってそれぞれに必要なプランは違いますので、ストレス無く暮らすためには何が必要かをじっくり話し合いましょう。

 

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