なぜ、相手を傷つけて身を引くのか?
なぜ、相手を傷つけて身を引くの?
それは、「なぜ、相手を傷つけて身を引くのか?」ということ。
相手が仕事や夢に向かうためには、自分がいるとダメになると思って、わざと相手を傷つけるようなことを言ったり、嫌われるようなことをしたりするといったシーンをよく見かけます。
相手にとっては、もちろん「逃げ道がない」ということで底力が出てくることはあるかもしれませんが、愛が枯渇し、心に余裕がないと、誤作動も起こしやすいもの。さらに目先の欲にまどわされて、判断を誤ることもあります。その行為は、本当に相手のためになっているのでしょうか?
実は、私の読者さんの中でも、同じように「恋人から傷つけられて、身を引かれた人」や、そういう行為に疑問をもっていらっしゃる方がちらほらいらっしゃいました。
例えば、
「ドラマのように傷つけられて別れた経験があります。数ヵ月後に『あなたのために嫌われようとした』と言われましたが、もはや信じられませんでした。
2人で過ごした時間と私自身を全否定されて、虚しさと悲しさで一時期人間不信に陥りました」
「自分はいいことしたつもりでも、言われた相手の気持ちを考えていないので、思いやりや愛情がないなぁと思います。“嘘をつかれた”こと自体に傷つくので、感謝まではいけないですよね」
「他に方法はいくらでもあるはずなのに、模索をしないでナタを振り下ろすような行為というのは、悪者になる覚悟というよりは、一瞬で終わる楽な道を選んだだけだと思います」など。
一見美談だと思われる「相手のためを思って、嫌われるようなことをして身を引く行為」から見える、誤った恋愛観について、次のページで紹介します。