20世紀から21世紀の現代美術を知る
ワタリウム美術館(外苑前):「古今東西100人展」アイ・ラブ・アート 13 ワタリウム美術館コレクション
河原温 6 JUL. 1984
外苑西通りの坂の上に1990年に開館し、現代美術を中心に意欲的な展覧会を開催しているワタリウム美術館。そのコレクションはヨーゼフ・ボイスやナム・ジュン・パイクなど、20世紀の現代美術を代表する作家から、坂口恭平、Chim↑Pomなど、21世紀を牽引する若手作家まで多様。さらには南方熊楠の菌類図譜やルドルフ・シュタイナーの黒板絵(エディション作品)、さらにはダライ・ラマ14世の色紙など、現代美術の域を越えたものも収蔵しているのが、この美術館のおもしろいところ。
坂口恭平 Depression in ONOMICHI(部分), 2009
この展覧会は、その壮大なコレクションを展示する「アイ・ラブ・アート」シリーズの第13弾。河原温やロバート・メイプルソープなど115名のアーティストの作品、3フロアに分かれ約250点が凝縮して展示されている空間は圧巻そのもの。さらに、会期中、展示作品のなかで気に入った1点を投票する「人気投票」を実施。毎週集計して1位の作品はWebサイトの展覧会ページでトップ画像として提示されるそう。鑑賞した数日後に、もう一度余韻にひたれる展覧会です。
■展覧会DATA
展覧会名称:「古今東西100人展」アイ・ラブ・アート 13 ワタリウム美術館コレクション
会場:ワタリウム美術館
会期:5月30日(土) ~ 9月13日(日)
開館時間:11:00~19:00
※水曜日は21:00まで
休館日:月曜日
※7月20日(月・祝は開館)
Web: http://www.watarium.co.jp/
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